ベネシャンブラインド vs バーチカルブラインドどっちがおすすめ?使い方や特徴

選び方

簡単ワンタッチで遮光や風通しの調節ができるブラインド。

一口にブラインド、と言っても縦型、横型、ロールスクリーン、アルミ製や木製のものなど多彩な種類が揃っています。以前は主にオフィスや公共施設で使われていましたが、今では一般家庭でも活躍するようになってきました。おしゃれで個性的なアレンジも可能なのでカーテン以外にも要検討です。

ブラインドのメリット

①採光・通気・目隠しの微調整

ブラインドはスラットと呼ばれる羽の向きの調節をすることにより光や風の通り方を調節するタイプのウィンドウトリートメントです。操作も簡単な上、細かく遮光調節ができるので人気があります。

また、適度な目隠し効果も持ちつつ風通しも確保できるのでオフィスから個人のお宅まで幅広いシーンで利用できる優れものです。

②見た目すっきり

”布製カーテン=生活感”というイメージがあるのでおしゃれなブラインドでモダンな生活空間にしたい、という方も増えています。

窓にフィットした形で設置でき、布のようにボリュームも出ないのでお部屋が広く感じるところもポイントです。

③アルミ製は水周りにも

水周りの窓辺の扱いに困ったらザビにも強いアルミ製ブラインドが良いでしょう。湿気の多い夏場、特に清潔に保ちたい水周りにカビが生えてきてしまうなんてことも防げます。

また、アルミの羽にある程度厚みをもたせれば布製カーテンのように影が透けてしまうこともないのでバスルームにも安心です。

ブラインドのデメリット

①遮音・遮光性が劣る

音と光の具合を繊細に調節できる一方、羽と羽の隙間を完璧に埋めることができないため、音や光を完全にシャットアウトすることは難しくなります。

海外では、外側にブラインド、室内側に布製カーテンをつけて利用することによって両者の良いとこ取りをする使い方も。

②音や絡まり

風が強い日にはブラインドが揺れ、窓枠にあたりカタカタと音がする場合があります。また、バーチカルブラインドの場合、風によって羽同士が絡まってしまう場合も。

その対策法として、ボトムコードという羽の下部分同士を結んでつなげる仕様にする手もあります。これにより風によるばたつきや絡まりが軽減でき、ブラインド開閉どきにも羽がバラバラと動くことを防げます。

③掃除

デメリットとして、掃除がしにくいという声も聞きますが、最近ではブラインドの隙間を一気に掃除できる便利グッズなども販売されています。そして、いちいちカーテンレールから外してクリーニングに出さなくてもお手入れができるという点が魅力的という声も。

ベネシャンブラインド(横型ブラインド)

一番馴染みのあるブラインドがこの横型のブラインド、ベネシャンブラインドではないでしょうか。

これは羽が水平に横向きに組まれていて、ロールスクリーンやシェードカーテンのように上下に開け閉めするものです。

ベネシャンブラインドの名前の由来は水の都ベニスからきているという諸説があります。ベニスと言えば運河沿いに並ぶ美しい家並みで有名です。そんな水の都では空からの太陽光と、水面から来る水の反射による光の両方を効果的に遮断するために、横型のベネシャンブラインドが大変有効的でした。

視線

横型の便利な点は、お部屋の位置によって羽の角度を調節すればうまく外の通行人の視線を防ぐことができることでしょう。例えば2階の窓にあるベネシャンブラインドなら、羽の室内側を下に、外側を上にすることで下から見上げた際にお部屋の中が見えにくくなります。特に寝室やバスルームのブラインドは羽の向きに気を使いたいものです。

一方、道路に隣接している1階の窓近くに椅子がある場合は、羽の室内側を上に、外側を下向きにすると外からの視線が遮れます。

光の調節

羽の向きを変えることで光の入り方の調節もできます。適度な目隠しはしながら太陽光をめいっぱい取り入れたいときには羽を平行にします。羽部分に遮光塗料などが塗られている場合は熱の反射がうまくいくので紫外線カットにも有効です。

バーチカルブラインド(縦型ブラインド)

ベネシャンブラインドよりも幅が広い羽が縦方向に組まれているものをバーチカルブラインドと呼びます。
通常の布カーテンと同様、左右に開け閉めするタイプなので人の出入りがある窓にも合い、ブラインドを閉めても開けてもすっきり見えます。

ベネシャンブラインドと比べ、シャープなラインではありながらも優雅で温かみのあるイメージを演出でき人気のタイプです。また、羽の重さが分散されるので大きな窓やドアに設置した際にも操作が楽にできます。
また、冬の太陽や朝日、西日などの低い陽射しの調節が得意です。

デザイン性

バーチカルブラインドはデザイン性が高く、モダンな雰囲気にもよく合い新築どきに導入する方も多くなってきています。縦に長く入った直線で空間をシャープに縦長に見せる演出も期待できるブラインドです。

一方、外からの視線や光を完全に遮断することが難しいため、場所を選びます。他のカーテンとの併用使いも良いでしょう。

おしゃれなバーチカルブラインドライフの応用編として、いろいろな色を一つの窓に使用する方法があります。色素材共に同一のものをダーッと並べた時のあの清潔感とシンプルさが心地よいバーチカルですが、例えば両サイドに同素材で色だけ違うものを使って大きな窓にテンポをつけることもできます。左右に2~3色使ってグラデーションを楽しむことも。遊び心抜群なおしゃれ上級者のお部屋です。

注目のセンターレース使い

布製のバーチカルブラインドにはセンターレースの付いているものが販売されています。ブラインドを開けているときはレースの生地、ブラインドを閉じたときにはレース地の間を埋めるように普通の布素材がくるようになっているため、目隠しと光風調節がうまくできる仕組みになっているものです。

通常のバーチカルブラインドでは難しかった目隠し効果が期待できるのでプライバシーに気を使う方にはオススメです。

凹凸つきスラットの場合

なかには凹凸のないブラインドもありますが、スラット(羽)部分になだらかな湾曲が見られるものも多くあります。

スラットの向きにより外から家の内が丸見えなんてことにもなり兼ねませんので凹凸をうまく使うと良いです。

夜、部屋の明かりをつけたときにはスラットの凸面を室内側にすると明かりが漏れにくくなり、シルエットが外に映り難くなります。一人暮らしなどでは特に生活パターンが外に丸見えなのは問題です。

また、季節やシーンによっても凹凸を有効活用できます。
スラットに凹凸がついているものは、光を取り入れたい冬の時期と下からの視線が気になるときには凸面を内向きにしてください。

夏場など直射日光を遮りたいとき、上からの視線が気になるときには凸面を外向きにすると特性を活かせます。

小さなお子様、ペットがいるご家庭

動きのある物に興味を示す年頃のお子様やペットがいるお部屋にブラインドを設置する場合は少し注意が必要になってきます。特に小さな子供は、興味を引く物はなんでも触ったり口に入れたり引っ張ってみたり…。いろいろな遊びをします。近くにいるときはブラインドを開けた状態にしておくと良いかもしれません。

また、バーチカルブラインドの場合、羽一枚一枚交換可能な仕様のものもあるのでダメージが出たらその都度少しづつ換えるのも良いでしょう。

すっきりおしゃれな分、多少デメリットもあるブラインド。そうは言っても高いデザイン性はそれ一つでお部屋をワンランク上の雰囲気にすることは間違いありません。
快適な生活環境にするための工夫をしながらウィンドウトリートメントを楽しみたいものです。

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