ベネシャンブラインドとは、水平に並んだスラット(羽根)を上下に開閉し、角度を変えて光と視線を調整する横型ブラインドです。腰高窓や小〜中サイズの窓で使いやすく、細かな採光調整を重視する人に向いています。
ブラインドと一般的なカーテン、ロールスクリーンなどを総合的に比較する場合は「窓装飾を含めたカーテンの選び方」も参考にしてください。
一方、バーチカルブラインドは縦に並んだルーバーを左右に開閉するタイプで、掃き出し窓や大きな窓、人が出入りする窓に合わせやすいのが特徴です。横型と縦型は、開閉方向、窓の大きさ、掃除のしやすさ、風による揺れ方を比べて選びましょう。
横型・縦型を窓条件で選ぶ早見表

横型と縦型は見た目だけでなく、窓の形、出入りの有無、光を調整したい方向で向き不向きが変わります。購入前に次の条件を照合してください。
| 窓・使い方 | 横型(ベネシャン) | 縦型(バーチカル) | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 腰高窓・小窓 | 合わせやすい | ルーバー丈と開閉幅を要確認 | 家具との干渉、窓枠内寸 |
| 掃き出し窓・出入りが多い | 全体を上げる操作が必要 | 左右へ寄せて通行しやすい | 寄せたルーバーの収納幅 |
| 上からの光を細かく調整 | スラット角度で調整しやすい | 横方向からの光調整が中心 | 窓とデスク・テレビの位置 |
| 横に広い大開口 | 製品幅と操作重量を確認 | 縦のラインを活かしやすい | 分割取付の必要性 |
| 風が通る窓 | スラットの接触音を確認 | ルーバーの揺れ幅を確認 | 換気時の使い方、窓との距離 |
判断の目安: 小窓や上下方向の調光を重視するなら横型、掃き出し窓の通行や横に広い窓を重視するなら縦型から検討し、最後に取付寸法と操作位置を確認します。
ブラインドのメリット

①採光・通気・目隠しの微調整
ブラインドはスラットと呼ばれる羽の向きの調節をすることにより光や風の通り方を調節するタイプのウィンドウトリートメントです。操作も簡単な上、細かく遮光調節ができるので人気があります。
また、適度な目隠し効果も持ちつつ風通しも確保できるのでオフィスから個人のお宅まで幅広いシーンで利用できる優れものです。
②見た目すっきり
”布製カーテン=生活感”というイメージがあるのでおしゃれなブラインドでモダンな生活空間にしたい、という方も増えています。
窓にフィットした形で設置でき、布のようにボリュームも出ないのでお部屋が広く感じるところもポイントです。
③アルミ製は水周りにも
水まわりでは、布製品より水分を拭き取りやすいアルミ製ブラインドが候補になります。ただし、部品まで防錆・防水とは限らないため、設置場所の湿気や水滴、メーカーの使用条件を確認してください。
アルミ製でも、浴室に使えるのはメーカーが耐水仕様・浴室対応としている製品に限ります。スラットだけでなく、ヘッドボックス、昇降コード、ボトムレール、取付金具の使用条件を確認してください。
参考:タチカワブラインド「よくあるご質問」(2026年8月1日確認)
ブラインドのデメリット

①遮音・遮光性が劣る
音と光の具合を繊細に調節できる一方、羽と羽の隙間を完璧に埋めることができないため、音や光を完全にシャットアウトすることは難しくなります。
海外では、外側にブラインド、室内側に布製カーテンをつけて利用することによって両者の良いとこ取りをする使い方も。
②音や絡まり
風が強い日にはブラインドが揺れ、窓枠にあたりカタカタと音がする場合があります。また、バーチカルブラインドの場合、風によって羽同士が絡まってしまう場合も。
その対策法として、ボトムコードという羽の下部分同士を結んでつなげる仕様にする手もあります。これにより風によるばたつきや絡まりが軽減でき、ブラインド開閉どきにも羽がバラバラと動くことを防げます。
③掃除
デメリットとして、掃除がしにくいという声も聞きますが、最近ではブラインドの隙間を一気に掃除できる便利グッズなども販売されています。そして、いちいちカーテンレールから外してクリーニングに出さなくてもお手入れができるという点が魅力的という声も。
ベネシャンブラインド(横型ブラインド)

一番馴染みのあるブラインドがこの横型のブラインド、ベネシャンブラインドではないでしょうか。
これは羽が水平に横向きに組まれていて、ロールスクリーンやシェードカーテンのように上下に開け閉めするものです。
スラットを水平に近づければ光を取り込みやすく、角度を付ければ外からの視線や直射光を調整できます。ただし、完全な遮光や遮音を目的とする製品ではなく、スラットの重なりや窓枠との隙間から光や音が入る場合があります。
視線
横型の便利な点は、お部屋の位置によって羽の角度を調節すればうまく外の通行人の視線を防ぐことができることでしょう。例えば2階の窓にあるベネシャンブラインドなら、羽の室内側を下に、外側を上にすることで下から見上げた際にお部屋の中が見えにくくなります。特に寝室やバスルームのブラインドは羽の向きに気を使いたいものです。
一方、道路に隣接している1階の窓近くに椅子がある場合は、羽の室内側を上に、外側を下向きにすると外からの視線が遮れます。

光の調節
スラット角度で光の方向と量を調整できますが、紫外線カット率や遮熱性は塗装の見た目から判断できません。候補商品の仕様書に記載された試験値と条件を比較し、窓枠との隙間も確認してください。
種類だけでなく、部屋・採寸・遮光・掃除までまとめて確認したい方は、ブラインドの種類と選び方完全ガイドをご覧ください。
バーチカルブラインド(縦型ブラインド)


ベネシャンブラインドよりも幅が広い羽が縦方向に組まれているものをバーチカルブラインドと呼びます。
通常の布カーテンと同様、左右に開け閉めするタイプなので人の出入りがある窓にも合い、ブラインドを閉めても開けてもすっきり見えます。
縦型は左右へ寄せられるため掃き出し窓の通行に合わせやすい一方、操作の軽さは製品幅、高さ、スラット素材、操作方式で変わります。大開口では分割取付、バトン操作、コード・チェーン、電動のどれが適合するかを確認してください。
デザイン性
バーチカルブラインドはデザイン性が高く、モダンな雰囲気にもよく合い新築どきに導入する方も多くなってきています。縦に長く入った直線で空間をシャープに縦長に見せる演出も期待できるブラインドです。
一方、外からの視線や光を完全に遮断することが難しいため、場所を選びます。他のカーテンとの併用使いも良いでしょう。
おしゃれなバーチカルブラインドライフの応用編として、いろいろな色を一つの窓に使用する方法があります。色素材共に同一のものをダーッと並べた時のあの清潔感とシンプルさが心地よいバーチカルですが、例えば両サイドに同素材で色だけ違うものを使って大きな窓にテンポをつけることもできます。左右に2~3色使ってグラデーションを楽しむことも。遊び心抜群なおしゃれ上級者のお部屋です。
注目のセンターレース使い
布製のバーチカルブラインドにはセンターレースの付いているものが販売されています。ブラインドを開けているときはレースの生地、ブラインドを閉じたときにはレース地の間を埋めるように普通の布素材がくるようになっているため、目隠しと光風調節がうまくできる仕組みになっているものです。
通常のバーチカルブラインドでは難しかった目隠し効果が期待できるのでプライバシーに気を使う方にはオススメです。
凹凸つきスラットの場合
なかには凹凸のないブラインドもありますが、スラット(羽)部分になだらかな湾曲が見られるものも多くあります。
スラットの向きにより外から家の内が丸見えなんてことにもなり兼ねませんので凹凸をうまく使うと良いです。
夜の見え方は、スラットの断面だけでなく、重なり方向、閉じ角度、透過性、室内照明、見る位置で変わります。凸面・凹面の向きだけでプライバシーを保証せず、夜に照明を点け、屋外の複数位置から確認してください。
季節や視線方向に応じた最適角度は、製品のスラット断面と窓の位置で変わります。固定の向きを一般化せず、取扱説明書の閉じ方向を確認し、実際の視線位置と日射方向で調整してください。
強い日射を抑える場合も、スラットの向きだけでなく、素材の遮熱・遮光表示と窓周囲の隙間を確認します。夜のプライバシーを重視する窓では、レース付き縦型やカーテン併用も比較してください。
参考:タチカワブラインド「バーチカルブラインドの種類と後悔しない選び方」(2026年8月1日確認)
小さなお子様、ペットがいるご家庭

小さな子どもがいる家庭では、操作用のひもやチェーンによる窒息事故に注意が必要です。新しく選ぶなら、ひもがない製品やセーフティジョイントなどの安全対策がある製品を優先してください。設置済みのひもはクリップなどで子どもの手が届かない高さにまとめ、窓の近くに足場になる家具を置かないようにします。
参考:消費者庁「ブラインドやカーテンのひも等による窒息事故に注意しましょう」(2026年7月31日確認)
また、バーチカルブラインドの場合、羽一枚一枚交換可能な仕様のものもあるのでダメージが出たらその都度少しづつ換えるのも良いでしょう。
すっきりおしゃれな分、多少デメリットもあるブラインド。そうは言っても高いデザイン性はそれ一つでお部屋をワンランク上の雰囲気にすることは間違いありません。
快適な生活環境にするための工夫をしながらウィンドウトリートメントを楽しみたいものです。

