輸入カーテン・海外生地の選び方と魅力。こだわりポイントと注意点を知ろう。

選び方

海外カーテン、輸入カーテンは何と言ってもその独特な外国の雰囲気や豊富な色と柄が魅力的です。

色だけを取って見ても、国内産にはなかなかない様な微妙なニュアンスの中間色が星の数ほど存在します。

自分好みの色が必ず見つかるのでこだわり派にとってはとても心強い存在です。

色見本やサンプル生地を見ているだけで新しいお部屋への期待がどんどん膨んでいきます。しかも、生地やお店によっては国産と変わらない価格で提供されていたりもします。

是非、ここで輸入カーテンの選び方と魅力、注意点を知っておきましょう。

スポンサーリンク

より取り見取りな輸入生地・海外カーテンの魅力

同じ間取りのお部屋でも、そこに使う色や置く物で出来上がるお部屋の印象は千差万別。

イメージを決定づける要素は様々ですが、壁や窓などの面積が大きい物はかなりのウエートを占めてきます。空間の中での面積が大きい分、イメージを大きく左右することになってくるのです。単純に言うと、手のひらサイズの置物一つよりソファーでお部屋の印象が変わってくるのと同じ理屈になります。

なので面積の大きなカーテンはお部屋作りには重要なファクターになってくるのですが、物件を傷つけることなく何通りもの雰囲気を楽しめるのもカーテンのうれしい特徴です。色柄のバリエーションが豊富な輸入カーテンは強い味方になってくれるでしょう。

また、欧米風のお部屋は大変人気な反面、そもそも日本と欧米では建造物や内装の雰囲気がだいぶ違っているのが問題になってきます。そこで大活躍するのが外国テイストのデザインや色合いの商品です。豊富な種類からこれぞという物を選んで設置するだけで日本の住居もグッと外国風になります。

全部外国のもので揃えようと気を張らずに、敢えて日本風の家具と海外カーテンを合わせて使うというのもおもしろいお部屋作りの方法です。 

海外テイストのカーテンだから外国風のお部屋にしか似合わないというわけではありません。例えば障子、襖、引き戸、畳などの日本家屋特有の物とのマッチングで絶妙な魅力に溢れる空間が出来上がります。  

輸入物の生地には天然素材が多く、使っているうちに変わってくる色合いや生地の固さなどの風合いの変化を楽しめるものが豊富です。

また、織り方にも国内産の物とは違いが見られます。一般的に国内産生地の目は粗い物が多く、輸入物生地の目は繊細で細かい物が多いです。これは実際に手にとって間近で見るとよくわかります。海外のカーテンは織る際に使われている糸が国内産の物より細く、微細な部分まで表現が行き届いているのが特徴です。その為、一つの美しい絵画の様な仕上がりのカーテンも珍しくありません。

海外生地以外の生地については「カーテン生地の選び方。デザイン・機能・価格、重視すべきポイントは?」を参照してください。

手軽にお部屋をイメージチェンジ

理想のお部屋作りをするにあたって、カーテンの存在を単なる日よけや目隠しとしてだけでなく、インテリアの一部として捉える事がコツになってきます。

部屋の雰囲気を大きく決める為海外ではカーテンのデザインやムードに重きを置くのが当たり前です。
自分のお家に最適な物を使用できる事が輸入生地を使ったオーダーカーテンの最大の魅力でしょう。カーテンを閉じた時の柄のつなぎ目まで綿密にデザインできます。

上手にカーテンを使えば、季節の変わり目や気分転換にお手軽にお部屋のイメージチェンジができ、物件の可能性が広がるので同じお部屋でも飽きが来ません。

海外カーテンと言うとやたらと高価なイメージがありますが、床材リフォームや壁にタイルを貼るなどの改装よりも実はずっとお手軽に空間のイメージチェンジが可能になっています。最近では改装不可の賃貸物件に住んでいても、”デザインは妥協したくない”という方がたくさん増えてきていますが、その様なこだわりのある方たちに海外カーテンはまさにオススメです。

スポンサーリンク

輸入海外カーテンの選び方

カーテン選びは、装飾性と機能性の両面から吟味する事が大切です。

その際、遠慮せずに見本帳やショールームを駆使してみてください。輸入物は豊富な柄と珍しい素材がたくさんあり、時間も忘れて楽しいカーテン選びに没頭してしまう事間違いなしでしょう。

ウェブサイトや冊子の画像だけでなく、しっかり実際の生地のサンプル請求やライブラリーに立ち寄って実物チェックが大変重要になってきます。何をデザインするにも、リアルなイメージを描く事が大切だからです。特に材質は紙面や液晶画面とはだいぶ違って見えることがあるので注意が必要になってきます。レース、シフォン、光沢のあるような特殊素材は尚更です。種類の違う照明の中での透け感もチェックして下さい。

また、淡い色の場合はサンプルサイズの小さい物の時の印象より、実際カーテンにしてみると濃く見えるので、ホワイトやクリームなどの色味が希望の場合は気を付けましょう。

ベロアなど重みのあるものは、ドレープを施した際の生地と生地の重なり方なんかもチェックポイントになってきます。家具や既に部屋にある他のファブリックとの相性とバランスにも気を使って下さい。

そして最終的な判断は小さいサンプルサイズの生地での判断ではなく、実寸大サイズのイメージで行う事が重要になります。一番良いのはショールームなどでその生地で作った実物のカーテンを見る事です。

これは壁紙や壁の素材選びにも言えることですが、小さい面積で見ている時の印象と大きい面積の印象はだいぶ変わってきます。小さいサイズのサンプル生地を見ていた時は確かに素敵だったのに、いざ実際にお部屋に施してみると印象が全然違ってしまった、なんていうことはお部屋作りの上ではよくある失敗談です。

自分の部屋の写真を撮った物の上に、サンプル生地を縮小コピーした物を合わせてのイメージチェックも一つの手かもしれません。ただ、この方法で確認できるのは部屋全体の大まかなイメージになります。繊細な色味選びの参考にはならないので気を付けましょう。

カーテンにヒダが付いている理由はいくつかありますがまずは見た目のエレガントさに関わっています。カーテンに予めヒダが付いていることによって自然に美しいドレープが生まれます。また、ヒダ付きカーテンの場合カーテンを開けた時の布がヒダをきっかけに無理なく畳まれて行きます。このヒダの幅によっては、幅狭のカーテンボックスに収まりにくい場合もあるので注意が必要です。

輸入物の生地でゴージャス感を出したい時はヒダが多めの物を選ぶと良いでしょう。ヒダ数が多くなるほど豪華な印象になります。微妙な色合いまで自分好みに合わせることのできる輸入生地の場合、ヒダなしのフラットスタイルカーテンに無地の生地を使用してもノッペリとした印象になりにくいのもうれしい特徴です。
逆に、輸入生地ならではの凝った模様やデザインを生かしたい場合もヒダを少なめに作ります。ヒダが多くなればなるほど、せっかくの模様が見えづらくなる為です。

スポンサーリンク

輸入海外カーテンの注意点

とにかく選択肢の多い輸入カーテンですが、多くの場合その在庫保管は国外になります。なので今日注文して来週にはお家に設置、なんて事は通常できません。欲しい物が決まったら早めの注文、また納期の事前確認も行っておきましょう。

自然素材を使うことも多く、一つ一つ微妙な違いが生まれるのは輸入生地の醍醐味です。麻の様に自然素材独特の香りがする物もあります。日本での畳の感覚と似ているかもしれません。

自然素材なだけあり自宅での洗濯の場合は縮みに注意が必要です。麻生地の場合は特に洗濯後の乾燥中に縮みが起き、これによって生地の目がつまり強度も増します。カーテンなどにする場合はこの縮み率にも注意したサイズ決めが必要です。ドライクリーニングでは比較的縮みが少ないですが、ご自宅でも水洗いをする場合を考慮して5%ほど長めにオーダーされる方もいらっしゃいます。

天然素材のリネンの場合、静電気が起きにくくホコリが付きにくいなどのメリットもある反面加工に手間のかかる物が多いので化学繊維の物より高価な物が多くなっています。

自然素材の物は遮光には不向きの物が大半なので遮光性が欲しい場合、遮光性のあるカーテンやロールスクリーンを窓側に、リネンカーテンをお部屋側にするなどの工夫が必要です。淡い色のカーテンは遮熱効果が高く暑い夏場の冷房効率も高まります。リネンのカーテンの裏地を遮光性のある化学繊維の物にする事は、生地の性質と収縮性が異なる為洗濯後にヨレが生じやすくなるのでオススメできません。

今までは自然素材がメインだった輸入カーテンですが、現在は国内産生地のように化学繊維が使われることも多くなってきているのも現状です。

化学繊維とは、石油などを原料にして化学的に製造される物で、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどがあり、非常に安価に生産できる上、シワや型崩れが起きにくい便利な特徴があります。その反面、帯電する為ホコリが付きやすく、またナイロン以外の繊維は熱に比較的弱い為アイロンがけに注意が必要です。

メリットとしては、生地が化学的な糸で作られているため途中で糸のつなぎ目が起こる事もなく均一な一枚布になり綺麗に仕上がる点です。そして天然素材のカーテンは化学繊維の物よりも火が点いた時の有害物質発生が少ないという利点もあります。

その反面日本で注意が必要な事は、事務所、店舗、マンションなどの一定の高さを超える建物、それに不特定多数の人の出入りのある宿泊施設や公共施設などの建造物には防炎ラベルの付いたカーテンを使うことが消防法によって義務付けられている事です。

防災カーテンとは、火が点かない、という物ではなく、火が点きにくく燃え広がりも少なく済む物の事です。また、一度火が点いても天然素材よりも火を消しやすいという特性もあります。
近頃は、海外の天然素材のカーテンでも防災加工が可能な物もあるのでよく相談してみると良いでしょう。その際はお手入れの仕方も忘れずに質問を。

輸入カーテンこだわりの応用編

日本でも居住空間への関心が高まるにつれ、おしゃれなお部屋に住みたい人が増えてきています。けれど何をどうして良いのか分からないという人も多いかもしれません。

欧米と日本の建造物の大きな違いの一つは天井高です。海外のお部屋の写真を見ているとその高い天井に強く憧れます。そうは言っても日本の家の窓の位置を変えるような大規模な改装はなかなか出来ません。そんな時有効なのがカーテンレールやカーテンポールの位置を変える事です。天井目一杯の高さからカーテンを下げれば視覚的、体感的に高めの天井を演出できます。面長な尺にも似合う海外のデザインカーテンを生かしてみてはいかがでしょう。

いろいろな既製品に飽きてしまったら、ちょっとしたDIYがオススメです。

カーテンレールから下げる以外にも、生地に直接丸い穴を空けてそこに金属製の物や樹脂製、木製のハトメという輪っかをかしめて補強し、そこに好きなパイプ状のレールを通すという設置方法もあります。これはクラシカルでゴージャスなムードのお部屋よりも、コンテンポラリーでモダン、またはカントリー調のスタイルにピッタリです。

また、カーテンポールのデザインにもこだわれるので徹底的に自分スタイルを追求する楽しみもあります。カーテンポールの使用は、欧米のカーテンにはわりと多いスタイルで、通常パイプの長さの1.4倍程の生地幅が必要になります。

輸入カーテンにしてしばらく経つけれどカーテン自体を全部買い換えるのはちょっと。。という時にちょうど良いのが、カーテンタッセルを変えるプチ模様替え。

カーテンを開けた時に広がらないように止めておくバンドのような役割のカーテンタッセルですが、小さいながらもそれ一つで気分は変わるのものです。これを変えるだけで意外と簡単にイメージチェンジが出来ます。

まず、カーテンタッセルの基本型はカーテンと同じ生地で作った物でしょう。この元々あるタッセルに装飾を加える方法が初心者向けです。例えば、留め具部分を替えてみたり、ビーズやボタンを縫い付けてみたりする事で表情が変わります。アクセサリー作りの感覚で創作してみると楽しいでしょう。タッセルを変える際に気をつけたいポイントは、長さや太さ、素材の伸縮性、それに色や素材の雰囲気と既存のカーテンとのバランスです。

素敵な輸入生地でのお部屋作りでオススメのアレンジの仕方に、カーテンに使用した生地と同じ物や色違いの物を使うという方法があります。カーテンをオーダーする際に余分に生地を少し購入しておけば、後々その生地を使って様々な物が作れます。

お部屋のアクセントにクッションを作ってみたり、生地の好きな図柄の部分を切り取って額縁に入れて飾ったりとアレンジ自由自在です。コーディネートがし易いのでお部屋が簡単にレベルアップできます。海外の生地は色違いも豊富で繊細な柄も多い事から、カーテン以外の家具やお部屋のアクセントにもとても向いています。

このように、カーテンを断熱効果や目隠し代わりの機能面だけでなく、窓辺をデザインするつもりで生地からヒダの数、カーテンレールや上飾りまで考えてみてください。細部までこだわる事でワンランク上のお部屋になっていくでしょう。

選び方
スポンサーリンク
カーテンナビゲーター
タイトルとURLをコピーしました