「遮光カーテンと遮熱カーテン、何が違うの?」
カーテンを選ぶ際、この疑問を持つ方は少なくありません。
名前が似ているため同じような機能と思われがちですが、実際には目的も効果も異なります。
さらに、最近では「遮光・遮熱」の両方を備えた商品も多く販売されているため、違いが分かりにくくなっています。
この記事では、遮光カーテンと遮熱カーテンの違いや、それぞれに向いている部屋、選び方のポイントまで詳しく解説します。


遮光カーテンと遮熱カーテンの違い
遮光生地の種類や仕立て方は「遮光カーテンの種類と選び方」で詳しく解説しています。遮光1級よりさらに暗くしたい場合は「完全遮光と遮光1級の違い」も確認してください。
結論から言うと、違いは「何を遮るか」です。

| 項目 | 遮光カーテン | 遮熱カーテン |
|---|---|---|
| 主な目的 | 光を遮る | 日射熱による温度上昇を抑える |
| 確認する効果 | まぶしさ・プライバシー対策 | 所定条件での相対的な遮熱効果 |
| 先に確認する表示 | NIF遮光等級と取付け後の隙間 | NIF遮熱マークまたは品番ごとの試験方法・測定値 |
| 追加確認 | 用途に必要な暗さ | 冬の冷気対策は保温表示も別に確認 |
つまり、
- 光を遮りたいなら「遮光」
- 暑さ・寒さ対策なら「遮熱」
が基本になります。
遮光カーテンとは?
遮光カーテンは、生地から光を通しにくくするカーテンです。
寝室や子ども部屋など、朝日や街灯の光を抑えたい部屋で多く使われています。
遮光性能にはJISに基づく等級があり、
- 遮光1級
- 遮光2級
- 遮光3級
に分類されます。
等級が高いほど光を遮りますが、必要な暗さは生活リズム、窓の向き、外灯、日中の採光によって変わります。部屋名だけで等級を固定せず、実際に暗くしたい時間から選びます。
等級ごとの数値と見え方は「遮光カーテン1級・2級・3級の違い」で確認してください。
遮熱カーテンとは?
遮熱カーテンは、窓から伝わる熱を抑えることを目的としたカーテンです。
夏は外から入る熱を抑え、冬は室内の暖かい空気が窓から逃げるのを緩やかにする効果が期待できます。
そのため、
- 夏の西日が暑い
- 冷暖房の効きを良くしたい
- 電気代を少しでも抑えたい
という方に人気があります。
遮熱性能の表示は商品区分で確認方法が異なります。NIF基準に適合した遮熱レースは、JIS L 1951またはカケンレフランプ試験を用い、遮熱率25%以上・採光率0.6%以上が基準です。ドレープカーテンでは、メーカーが一般ドレープとの比較試験や断熱効果率を示す商品があります。試験方法、比較対象、測定値を品番ごとに確認してください。なお、日射熱を抑える遮熱と、冬の室内側の熱を逃がしにくくする保温は別の表示です。詳しくは遮熱カーテンの効果と選び方も確認してください。
実は遮光性能が高くても、遮熱性能が高いとは限らない
ここは誤解されやすいポイントです。
「厚いカーテンだから暑さも防げそう」
と思われることがありますが、遮光性能と遮熱性能は別の性能です。
例えば、
- 遮光1級でも遮熱加工がない商品
- 遮熱性能が高いのに遮光性能はない商品
も存在します。
つまり、「遮光だから遮熱」「遮熱だから遮光」というわけではありません。
商品を選ぶ際は、それぞれの性能表示を確認することが大切です。
遮光と遮熱の両方が必要かは悩みから決める
朝日や街灯を抑えたい場合は、まず遮光等級と窓まわりの隙間を確認します。西日などの日射熱を抑えたい場合は、遮熱の試験表示を確認します。冬の冷気や暖房時の熱損失が気になる場合は、保温性能、窓との隙間、丈も確認してください。複数の悩みがあるときだけ、それぞれの表示を満たす商品を候補にします。
部屋別のおすすめ
「遮光」と「遮熱」のどちらを選ぶべきか迷ったら、部屋の用途から考えるのがおすすめです。

| 部屋・条件 | 先に確認する性能 | 追加確認 |
|---|---|---|
| 朝日・街灯が気になる寝室 | 遮光等級+上・横・中央・裾の隙間 | 日射が強ければ遮熱、冬は保温 |
| 明るさを残したいリビング | 採光条件 | 日射が強ければ遮熱レース/ドレープ |
| 子ども部屋 | 生活時刻と必要な暗さ | 操作コード安全、日射、保温 |
| 西日が強い部屋 | 遮熱の試験表示 | 窓方位、使用時間帯、併用策 |
| 映像鑑賞 | 遮光等級+隙間 | 機器の明るさと視聴時間帯 |
遮熱試験の結果は所定の試験条件での比較値です。窓の大きさ・方位・ガラス・取付け隙間・カーテンの開閉時間で実室の結果は変わります。電気代の削減額や室温変化を一律には保証できません。
こんな人は遮光カーテンがおすすめ
次のような方は、遮光カーテンとの相性が良いでしょう。
- 朝日で目が覚めてしまう
- 夜勤などで昼間に眠ることが多い
- プロジェクターやテレビをよく見る
- 外からの視線をできるだけ遮りたい
遮光カーテンは、光環境を整えることを目的とした商品です。
特に寝室では満足度が高い傾向があります。
生活リズムや採光との相性は「遮光カーテンが向いている人・向かない人」、購入前の失敗要因は「遮光カーテンで後悔する理由」で確認してください。
こんな人は遮熱カーテンがおすすめ
遮熱カーテンは、室温の変化を抑えたい方に向いています。
例えば、
- 西日が暑い
- エアコンの効きを良くしたい
- 夏の冷房費を抑えたい
- 冬の暖房効率も上げたい
このような場合は遮熱性能を重視すると快適性が向上します。
特に窓は、住宅の中でも熱の出入りが大きい場所です。
遮熱カーテンを設置することで、室内環境の改善が期待できます。
遮光と遮熱を両方選ぶべきケース
現在販売されている高機能カーテンでは、
- 遮光
- 遮熱
- 保温
- UVカット
など、複数の機能を兼ね備えた商品が一般的になっています。
例えば寝室なら、
- 遮光1級
- 遮熱
- 保温
の3つを備えた商品を選ぶことで、
- 朝日対策
- 夏の暑さ対策
- 冬の寒さ対策
をまとめて行うことができます。
購入時は「遮光」だけでなく、「遮熱」の表示も確認すると失敗が少なくなります。
よくある質問
- 遮光カーテンだけでも暑さ対策になりますか?
-
多少の効果は期待できますが、遮光性能と遮熱性能は別です。
遮光1級だからといって、必ずしも遮熱性能が高いとは限りません。
暑さ対策を重視する場合は、「遮熱」と表示された商品を選ぶことをおすすめします。
- 遮熱カーテンは部屋が暗くなりますか?
-
商品によって異なります。
レースカーテンタイプの遮熱カーテンであれば、自然光を取り入れながら遮熱できる商品もあります。
一方、厚手のドレープカーテンでは、ある程度室内が暗く感じることがあります。
- 遮光と遮熱はどちらを優先すべきですか?
-
目的によって異なります。
- 光を遮りたいなら遮光
- 暑さ・寒さ対策なら遮熱
です。
迷った場合は、両方の機能を備えた商品を選ぶと失敗が少なくなります。
まとめ
遮光カーテンと遮熱カーテンは、名前は似ていますが目的が異なります。
- 遮光カーテンは「光」を遮る
- 遮熱カーテンは「熱」を伝わりにくくする
という違いがあります。
最近では両方の機能を備えた商品も多く販売されているため、購入時は「遮光」だけでなく「遮熱」の表示も確認することが大切です。
寝室では「遮光+遮熱」、リビングでは「遮熱を重視する」など、部屋の用途に合わせて選ぶことで、より快適な住環境づくりにつながります。

