カーテンの掃除とお手入れ保管方法

チェックポイント

カーテンはインテリアのアクセントとしてお部屋の雰囲気を変えるだけでなく、日差しや視線を遮る役割も担ってくれる大切なアイテムですね。ただし、布製のカーテンはどうしても汚れが気になります。そこで、定期的な洗濯が大切になりますが、洗い方によっては生地が傷んだり、カーテンに付与された機能性が失われてしまうこともありますので注意が必要です。

そこで、カーテンを長く綺麗に使い続けるために、正しいお手入れ方法を知っておくことが重要なポイントとなります。これから、カーテンの日々のお手入れ方法や、洗濯の仕方、収納のコツなど、役立つ情報をお伝えしていきますね。

カーテンが汚れる原因は?

カーテンが汚れる原因の多くは、実はホコリが主なものなんですよ。さらに、手で触れることで手垢も付着し、徐々にカーテンが薄汚れてくることがありますね。タバコの煙もカーテンには大敵で、ただ臭いがつくだけでなく、ヤニによって元々の生地の色が変わってしまうこともあるんです。

日頃のお手入れ

日々のお手入れで心がけたいのは、まずカーテンに付着したホコリを丁寧に取り除くことが基本となりますね。ホコリを落とす方法としては、ハタキで優しく叩いて落とすやり方や、掃除機のノズルをブラシに変えて吸い取る方法、また粘着テープを使って取り除く方法などがあります。

特に、ヒダ山の部分やヒダの織り目、タッセルでまとめた箇所などはホコリが溜まりやすいので注意が必要です。細いブラシでそっと掻き出すようにホコリを取り除くと良いでしょう。また、掃除機の吸引力が強すぎると生地を傷める恐れがありますので、吸引力を弱めに調整してお手入れを行いましょう。

カーテンレールもホコリが溜まりやすい箇所なので、お手入れを怠らないようにしましょう。レールの上は掃除機でホコリを吸い取ると良いですね。カーテンボックスが設置されている場合は、少々手間ですが、カーテンを一度外してレール部分の掃除を行うことがおすすめです。

また、窓の汚れにも注意が必要です。窓ガラスが汚れたままだと、カーテンに汚れが移ることがあります。窓ガラスは清潔な布で水拭きをしてください。ただし、すぐにカーテンを閉めず、窓ガラスをしっかり乾燥させてからカーテンを閉めるようにしましょう。窓の隙間が狭いと湿気が残り、カビの発生につながることがあるからです。また、窓ガラスの桟もカビが生じやすいので、水拭きの後は十分に乾燥させることが大切です。

さらに、窓の結露もカーテンにとって大敵です。特に冬の寒い時期には、結露をこまめに拭き取るなどの対策が必要ですね。

カーテンの正しい洗濯方法

カーテンの洗濯に関しては、ドレープカーテンは年に1度、レースカーテンは年に2~3度洗濯するのがおすすめです。洗濯を長期間せずに放置してしまうと、汚れが落ちにくくなることがありますので注意が必要です。

また、タバコを吸うお部屋や、キッチンのように油が飛び散る環境では、汚れが特にひどくなることがあります。そのような場合は、通常よりも1回多く洗濯しても良いでしょう。

ウォッシャブルカーテン

ウォッシャブルマークのあるカーテンなら、洗濯機で丸洗いが可能です。
ウォッシャブルマークとは、日本インテリアファブリックス協会の判定基準にクリアしたものに表示できるマークです。

ウォッシャブルの判定基準

家庭用洗濯機で丸洗いが可能であることと、以下の判定基準に適合すること

・耐洗濯性能(洗濯と乾燥を5回繰り返したあとの状態で判定する)

寸法変化率±タテ1%以内、±ヨコ2%以内
変退色4級以上
外観良好であること

・洗濯堅牢度

変退色4級以上
汚染4級以上

ウォッシャブルカーテンを洗濯機で洗う場合

まずカーテンに付着したホコリをはたいて取り除きます。フックを全て外し、ひだに沿って屏風たたみにして半分に折ります。レースなどの繊細な生地は洗濯ネットに入れましょう。

一度に入れるカーテンは、1、2枚程度です。洗濯機の容量にもよりますが、厚手のものなら1枚、薄手のものやレースカーテンなら2枚までです。
お湯の温度は40度まで、水量は「最大」、水流は「弱」またはドライコースや手洗いコースを選択します。
洗剤は中性、または弱アルカリ性を使用します。おしゃれ着洗い用の洗剤もおすすめです。また柔軟剤を入れると静電気防止になります。
漂白剤は、塩素系漂白剤の使用が可能であれば白いレースカーテンのみ使用できます。

脱水と干し方についての注意点

脱水は長時間行うとシワができたり型崩れの原因になることがあります。ドレープカーテンは1分程度、レースカーテンは30秒程度を目安に脱水を行いましょう。脱水が終わったら、ヒダを整えてカーテンレールにかけて自然に乾燥させます。ただし、水分を含んだカーテンは重くなりますので、レールにぐらつきがないか事前にチェックしておくことが大切です。

屋外で干す際には、陰干しを心がけましょう。また、乾燥機は生地が縮んだりシワができる恐れがあるため、使用は避けてください。アイロンをかける場合は、洗濯表示マークの温度指定や、あて布が必要かどうかを確認し、指示に従ってアイロンを使いましょう。

手洗いやつけ置き洗いをする場合

40度以下のぬるま湯で押し洗いをします。揉み洗いはシワの原因になるので避けてください。汚れがひどい時は、ぬるま湯に30〜1時間程度つけ置きし、洗濯機または手洗いで洗います。

形態安定加工や形状記憶加工が施された場合の注意点

形態安定加工や形状記憶加工が施されたカーテンの場合、通常の洗濯方法に従いつつ、脱水時間をドレープカーテンで30秒、レースカーテンは15秒程度に短縮しましょう。ドラム式の乾燥機はプリーツが失われることがあるため、使用を避けてください。

また、形態安定加工や形状記憶加工が施されたカーテンにアイロンをかけると、加工の効果が損なわれることがあります。一部のメーカーでは低温アイロンが可能とされている場合もありますが、おすすめできません。それぞれの加工に関しては、指定された洗濯方法に従うことで、形態安定加工は1~3回の洗濯、形状記憶加工は約10回の洗濯でも効果が維持できるとされています。

その他の特殊加工がされているカーテンの場合

その他にも、防炎カーテンや遮熱カーテン、遮音カーテン、花粉キャッチカーテンなど、生地の表面に特殊加工が施されているカーテンは、間違えた洗濯方法によって、その効果が薄れてしまうことがあるので注意が必要です。
特殊加工されている機能性カーテンは、表示されている洗濯方法通りに洗うようにしましょう。

ウォッシャブルでも付属品が付いている場合

カーテンの生地自体がウォッシャブルでも、トリムやフリンジ、裏地、ウェイトなどが付いている場合は、洗濯機での丸洗いができないことがあります。付属品の洗濯方法にも気をつけましょう。

ウォッシャブル以外のカーテンの場合

洗濯機での水洗いや手洗いができないカーテンは、ドライクリーニングに出すことになります。その際は、洗濯表示マークに従ってクリーニング店に依頼しましょう。カーテンをクリーニングに出す前に、カーテン上部のフックを外すことをお忘れなく。

ただし、クリーニング後に繊維が若干収縮することがあります。特に天然繊維の綿や麻などは縮みやすいため、注意が必要です。トラブルを避けるために、カーテンクリーニングに特化したクリーニング店を選ぶことをおすすめします。

カーテンの保管方法

カーテンを保管する際には、まず洗濯あるいはクリーニングを行ってください。汚れが残ったまま長期間保管すると、シミができたり、カビやダニが発生するリスクが高まります。

洗濯したカーテンは、十分に乾燥させた後、ヒダ山に沿って屏風折りにし、縦に2つ折りや3つ折り程度にたたむと良いでしょう。そして、できれば箱や余裕のあるビニール袋などに入れて保管することで、シワになりにくくなります。

ミラーレースなど、一度シワになると元に戻りにくい性質の生地がありますので、圧縮袋は避けた方が良いでしょう。ヒダ山のないフラットカーテンは、平たたみにして保管しましょう。

カーテンは布製品ですので、保管時に防虫剤や除湿剤を一緒に入れることで、安心して保管できます。

正しいお手入れとカーテンに良い室内環境

カーテンはなかなか買い替えることが少ないため、お手入れや洗濯は正しい方法で行うことが重要です。また、カーテンは高温多湿を苦手としますので、窓をずっと閉めたままにせず、時々風を通して換気を促すなど、室内環境にも注意を払いましょう。

正しいお手入れ方法と、カーテンにとって良い室内環境を維持することで、長期間美しい状態を保ち続けることができます。

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