失敗しない!部屋別・目的別カーテンの色選び完全ガイド|おしゃれな配色実例つき

失敗しない!部屋別・目的別カーテンの色選び完全ガイド|おしゃれな配色実例つき
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カーテンの色で部屋の印象はこう変わる

カーテンは部屋の中でも視界に入りやすく、面積が大きいため、色選びひとつで空間全体の雰囲気が大きく変わります。ここでは、色が与える心理的な影響や、明るい色と暗い色の違い、柄と無地の印象の違いについて解説します。

色が与える心理的効果とは?

カーテンの色で部屋の印象はこう変わる

色には、見る人の感情や行動に影響を与える「色彩心理」の効果があります。

  • ブルー系:心を落ち着かせ、集中力を高める効果があり、寝室や書斎に最適。
  • グリーン系:自然を連想させ、リラックス効果が高いため、リビングや子ども部屋におすすめ。
  • イエロー系:明るく元気な印象で、朝の光と相性が良く、ダイニングやキッチンにぴったり。
  • ベージュ・アイボリー系:ナチュラルで温かみがあり、どんな部屋にも馴染みやすい万能色。

色選びに迷ったら、自分がその部屋でどう過ごしたいかを思い浮かべ、その目的に合った心理効果をもつ色を選ぶのがポイントです。

明るい色 vs 暗い色の印象比較

明るい色 vs 暗い色の印象比較

カーテンの色の明度(明るさ)によっても、部屋の印象は大きく変わります。

  • 明るい色(ホワイト・パステルカラーなど)
     → 開放的で広く見せる効果があります。小さな部屋や日当たりが悪い部屋におすすめです。
  • 暗い色(ネイビー・ダークグレー・ブラウンなど)
     → 重厚感や高級感があり、落ち着いた空間を演出できます。ただし、圧迫感を感じやすいため、広さに余裕のある空間やアクセントとして使うのが効果的です。

どちらが正解というわけではなく、部屋の広さや採光、家具の色とのバランスを見て選ぶことが大切です。

柄のあるカーテンと無地の色の違い

色だけでなく、柄の有無によってもカーテンの印象は大きく変わります。

  • 無地のカーテン:シンプルで洗練された印象。色味の印象がより強く出るため、インテリア全体の調和を意識しやすいです。
  • 柄のあるカーテン:個性的で遊び心をプラスできます。小花柄やボタニカル柄はやさしく可愛らしい雰囲気に、幾何学柄やストライプはモダンでシャープな印象に。

柄入りの場合は、色数が増えるため空間が賑やかになります。家具やラグなどのインテリアがシンプルなときは、柄入りカーテンでアクセントをつけるとバランスが取れます。

部屋別|おすすめのカーテンカラー

カーテンの色は、部屋ごとの役割や雰囲気に合わせて選ぶことで、より快適で居心地のよい空間になります。ここでは、リビング・寝室・子ども部屋・キッチン&ダイニングといった代表的な空間ごとに、最適なカーテンカラーの選び方をご紹介します。

リビングに合うカーテンの色

リビングに合うカーテンの色

リビングは家族が集まり、来客を迎えるパブリックな空間です。カーテンの色によって印象が大きく左右されるため、「居心地の良さ」と「見た目の美しさ」の両立がポイントになります。

  • ベージュ・グレージュ・ライトブラウン:ナチュラルで温かみのある色は、インテリアになじみやすく飽きがこない定番カラー。
  • くすみブルー・モスグリーン:落ち着いたカラーで、上品な印象を与えると同時に、癒しの空間づくりにも効果的。
  • ネイビー・チャコールグレー:アクセントカラーとして使えば、空間が引き締まり、洗練された印象に。

大きな窓がある場合は、光の入り方も考慮して明るめの色を選ぶと、より開放的な空間に仕上がります。

寝室におすすめのカーテンカラー

寝室におすすめのカーテンカラー

寝室は「休息」と「リラックス」が求められる空間です。刺激の少ない落ち着いた色合いが向いており、安眠を助ける効果が期待できます。

  • ブルー系・グリーン系:副交感神経を優位にし、リラックスを促す色。静かで落ち着いた印象が寝室にぴったり。
  • ラベンダー・グレー系:柔らかさと上品さを兼ね備えた色で、穏やかな気分に導いてくれます。
  • ダークトーン(ネイビー・ブラウンなど):遮光性の高いカーテンとの相性もよく、深い眠りを誘う空間演出に適しています。

目覚めをすっきり迎えたい場合は、遮光等級の調整や、淡いトーンを選ぶのもおすすめです。

子ども部屋にぴったりな色合い

子ども部屋にぴったりな色合い

子ども部屋は、遊び・学び・休息など、さまざまな目的で使われる多機能な空間です。カーテンの色も、明るく楽しい印象を与えるものが好まれます。

  • イエロー・オレンジ・パステルカラー:元気で活発な印象を与え、部屋全体を明るく演出。小さなお子様に特に人気です。
  • ブルー・グリーンの明るめカラー:集中力や安心感を与える効果もあり、学習スペースにも適しています。
  • 柄入り(星・動物・アルファベットなど):インテリアとしても楽しめ、子どもの好奇心を刺激するデザインとして人気があります。

安全面や洗濯のしやすさも重視し、機能性とデザイン性のバランスを取りましょう。

キッチン・ダイニングの色選び

キッチン・ダイニングの色選び

キッチンやダイニングは、食事を楽しんだり、家族と会話をするスペース。明るく清潔感のあるカラーが好まれる傾向にあります。

  • ホワイト・アイボリー・ライトグレー:空間を広く明るく見せる効果があり、清潔感のある印象に。
  • グリーン・イエロー・オレンジ系:食欲を促す効果があり、温かみのある食卓演出にぴったり。
  • ストライプやチェック柄の明るめカラー:カフェ風やナチュラルな雰囲気を演出しやすく、料理の時間が楽しくなります。

防炎加工や撥水機能など、キッチンまわり特有の安全性や実用性もチェックしておくと安心です。

目的別|カーテンカラーの選び方

カーテンの色は、単なる装飾ではなく、空間の機能性や快適さにも大きく影響を与える重要な要素です。ここでは「どんな空間にしたいか」という目的別に、おすすめのカーテンカラーをご紹介します。

落ち着きたい・リラックスしたいとき

落ち着きたい・リラックスしたいとき

仕事や家事で疲れた心を癒したいとき、カーテンの色にも「安心感」や「静けさ」を与える効果があるものを選ぶとよいでしょう。

  • ブルー系:副交感神経を活性化させるとされ、精神的に落ち着いた状態に導いてくれます。特に淡い水色やグレイッシュブルーがおすすめ。
  • グリーン系:自然を連想させ、心と身体のバランスを整える色。リビングや寝室にも最適です。
  • グレー・ベージュ:控えめで中立的なカラー。周囲のインテリアと調和しながら、空間に安心感を与えてくれます。

全体的にくすみのあるトーンやパステル調の色を選ぶと、より穏やかで安定した印象になります。

光を明るく取り入れたいとき

光を明るく取り入れたいとき

部屋が暗く感じるときや、北向きの部屋など自然光が入りにくい空間では、光を反射しやすく、空間を明るく見せるカラーを選ぶのがポイントです。

  • ホワイト・アイボリー・クリーム系:光を拡散しやすく、部屋全体が明るく見える効果があります。
  • ペールピンク・ライトイエロー・ミントグリーン:白よりも柔らかく、やさしい印象を与えながら光を取り込むことができます。
  • 薄手のレースカーテンと組み合わせる:日中はレースだけで自然光を取り入れ、厚地の明るいカラーで夜の視線を遮るスタイルも効果的です。

「遮光機能なし」や「ミラーレースで光を反射しつつ明るさをキープ」など、素材選びも合わせて考えましょう。

インテリアを引き立たせたいとき

インテリアを引き立たせたいとき

部屋の主役が家具やアートなどの場合、カーテンの色を「引き立て役」として活用することで、空間のバランスが整い、より洗練された印象になります。

  • 無彩色(ホワイト・グレー・ブラック):どんな色とも合わせやすく、インテリアの存在感を際立たせる背景として機能します。
  • 壁や床と同系色の淡いトーン:全体に統一感が出て、主役アイテムがより映える空間に。
  • アクセントカラーとのバランスを意識する:差し色にしたいクッションやラグの色を拾って、カーテンでつなげると空間に一体感が生まれます。

あえて“目立たせない”選び方が、結果的に空間の完成度を高めるポイントです。

狭い部屋を広く見せたいとき

狭い部屋を広く見せたいとき

空間が限られている部屋では、色の「視覚効果」を活かして開放感を演出するのがカギになります。

  • 明度が高い色(白・アイボリー・ライトグレーなど):空間に広がりを与え、圧迫感を軽減します。
  • 縦のラインを強調するストライプ柄:視線が縦に流れ、天井が高く見える効果が期待できます。
  • 壁と同系色にする:カーテンと壁が同じ色調だと、境界がぼやけて空間が広く感じられます。

反対に、濃い色や重い素材を多用すると圧迫感が出るため、避けた方がよいでしょう。

失敗しないための色選びのコツ

カーテンの色は、一度取り付けると簡単には変えにくいため、「なんとなく」で選んでしまうと後悔のもとに。以下の3つのポイントを押さえておけば、失敗のリスクをグッと減らすことができます。

床・壁・家具とのバランスを考える

カーテンは単体で見ずに、「空間全体の一部」として考えることが大切です。

床・壁・家具とのバランスを考える
  • 床が濃い色なら、カーテンは明るめで抜け感を。逆に、明るい床には少し落ち着いた色を合わせると引き締まった印象になります。
  • 壁紙が白やアイボリーの場合、同系色のカーテンは自然になじみ、空間が広く感じられます。
  • 家具の色味とも統一感を。たとえば、木目家具が多いならベージュやブラウン系が好相性です。モダンな家具にはグレーやネイビーなどのスタイリッシュなカラーがマッチします。

“目立たせたいのか、なじませたいのか”を基準に考えると、色選びがブレません。

サンプル生地で色味を確認する

ショールームやWeb上で見た色と、実際に家で見る色は光の当たり方や背景色によって大きく変わることがあります。

  • できるだけ実物の生地サンプルを取り寄せて、実際に窓辺にあてて確認しましょう。朝・昼・夜で色の見え方が異なるので、時間帯を変えてチェックするのが理想的です。
  • カーテンを開け閉めしたときの色の変化も意外に見落とされがち。たとえば、レース越しに透ける色合い、閉じたときのボリューム感なども確認しておくと安心です。

思ったより濃い、地味すぎた、派手すぎた…という“色選びあるある”は、サンプル確認でほぼ防げます。

季節感やトレンドを取り入れる

カーテンの色で季節感を出すことも、おしゃれな部屋づくりのコツです。また、近年はトレンドカラーを取り入れたカーテンも多く登場しています。

  • **春夏は明るく軽やかなカラー(ホワイト・ミント・アイスブルーなど)**で涼しげに。
  • **秋冬は暖かみのある色(テラコッタ・マスタード・モスグリーンなど)**で、ぬくもりをプラス。
  • **トレンドを取り入れるなら、くすみカラー(くすみピンク・スモーキーブルーなど)**が人気。派手すぎず、どんな部屋にもなじみやすいのが魅力です。

季節や流行に合わせて、タッセルやレースカーテンだけを差し替えるのも◎。全体の色調を変えずに気軽に印象チェンジができます。

カーテンカラーの人気ランキング(2025年版)

カーテンのカラー選びは年々トレンドが変化しています。2025年は、「調和」と「個性のバランス」を意識した色合いが人気の傾向。以下では、特に注目を集めている4つのカラートレンドをご紹介します。

ナチュラルカラー(ベージュ・生成り)

ナチュラルカラー(ベージュ・生成り

シンプルで合わせやすく、どんな部屋にもなじむ万能色として不動の人気を誇るのがナチュラルカラーです。

  • ベージュや生成り(きなり)は、やわらかく温かみがあり、木目調の家具やフローリングと特に相性抜群。
  • ナチュラルテイストのインテリアや北欧風、和モダンなど、幅広いテイストと調和しやすいのも魅力。
  • 光をほどよく取り入れ、空間を明るく見せてくれる効果もあるため、リビングや寝室、子ども部屋まで幅広く使われています。

「迷ったらコレ」という安心感のある定番カラーです。

グレージュ・グレー

グレージュ・グレー

2025年も引き続き人気が高いのが、洗練された印象を与えるグレートーンのカーテンです。

  • グレージュ(グレー+ベージュ)は、柔らかく上品で、ナチュラルとモダンのいいとこ取り。最近は“無機質すぎないグレー”として注目を集めています。
  • ライトグレーやチャコールグレーは、空間に落ち着きを与えるだけでなく、家具や床との色バランスも取りやすく、インテリア全体の引き締め役にぴったり。
  • 男女問わず好まれる色調なので、夫婦やファミリーで選ぶ場合にも意見がまとまりやすい傾向にあります。

都会的で大人っぽい印象を目指したい方におすすめのカラーです。

くすみブルー・グリーン

くすみブルー・グリーン

ここ数年人気が高まっているのが、「くすみ系カラー」と呼ばれる落ち着いたトーンのブルーやグリーンです。

  • スモーキーブルーやダスティグリーンは、自然の風合いを感じさせながらも、主張しすぎない絶妙なバランスが魅力。
  • 特に2025年は「癒し」「安らぎ」といった気分にフィットする色として選ばれることが多く、寝室や書斎、リラックス重視のリビングにも◎。
  • ナチュラルな木製家具やベージュ系インテリアとの相性もよく、空間をやさしく包み込みます。

トレンドを取り入れつつ、飽きずに使える色として注目度が高まっています。


アクセントカラー(ネイビー・マスタードなど)

アクセントカラー(ネイビー・マスタードなど)

部屋の主役にしたい人や、メリハリを効かせたい人から選ばれているのがアクセントカラーのカーテンです。

  • ネイビーはシックで落ち着いた印象を演出しつつ、高級感もプラス。モノトーン系インテリアと組み合わせるとぐっと洗練された空間に。
  • マスタードやテラコッタ、オリーブなどの深みのある色も2025年の注目株。暖かみがありつつも大人っぽく、北欧風やヴィンテージ風の空間づくりに最適です。
  • アクセントカラーを使う場合は、面積を抑えたり、タッセルや小物と色をリンクさせる工夫で、うるさくならずにおしゃれにまとまります。

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まとめ|色で変わる暮らし、カーテン選びを楽しもう

カーテンは、ただの目隠しや日よけではありません。色の選び方ひとつで、部屋の広さや明るさの感じ方、気分の落ち着きや高まりまで大きく変わる「空間の演出家」です。

今回ご紹介したように、色にはそれぞれ心理的な効果があり、また部屋の目的や家具との相性によって、選ぶべきトーンや質感も異なります。

  • リラックスしたいならブルーやグリーン
  • 明るく開放的にしたいならホワイトやアイボリー
  • おしゃれに仕上げたいならくすみカラーやアクセントカラー

…など、あなたの「なりたい空間」に合わせて自由に選べるのが、カーテンカラーの魅力です。

まずは今のインテリアを見渡して、どんな空間にしたいかをイメージしてみてください。そして、ぜひサンプルなどで実際の色味を確認しながら、理想の暮らしに一歩近づくカーテン選びを楽しんでみてくださいね。

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