ダイニングにカーテンを選ぶときの基本ポイント
食事空間に適した「明るさ」と「目隠し」バランス

ダイニングは、日中は自然光で明るく、夜は落ち着いた雰囲気が求められる空間です。そのため、カーテンには採光とプライバシーの両立が求められます。たとえば、昼間は外からの視線を遮りつつ光を取り入れられるミラーレースを使い、夜は厚手のドレープカーテンを閉めて、安心して食事ができる空間を演出しましょう。
キッチンと繋がる空間だからこそ「におい対策」も視野に

ダイニングがキッチンと繋がっている場合、調理のにおいがカーテンに染み込みやすいのも注意点。洗濯可能な素材や、防臭・抗菌加工が施されたカーテンを選ぶことで、におい残りを最小限に抑えることができます。とくに焼き魚や揚げ物を頻繁に作る家庭では、この機能性が重要です。
洗える・防汚加工など、実用性もチェック

食事中に飲み物やソースがはねることもあるダイニングでは、家庭で洗えるウォッシャブルタイプのカーテンがおすすめです。また、小さなお子さまやペットがいるご家庭では、防汚加工や防炎性能も安心材料となります。おしゃれさだけでなく、日々の使いやすさも忘れずに選びましょう。
雰囲気別|ダイニングにおすすめのカーテンコーディネート
ナチュラル系(木製家具に合うカラー・リネン素材など)
ナチュラルテイストのダイニングには、生成り・ベージュ・くすみグリーンなどのアースカラーがよく合います。素材はリネン調やコットン素材を選ぶと、木の温もりと自然な風合いが調和して、落ち着きとあたたかみのある空間に仕上がります。風を通す軽やかな素材感が、食事中の空気感にもやさしさをプラスします。
モダン・シンプル系(グレーやホワイトの無地+遮光)
スタイリッシュでシンプルなダイニングには、無地のグレー・ホワイト・ネイビーなどが定番です。遮光性のある素材を選べば、光の入り方をコントロールしやすく、時間帯やシーンに応じて落ち着いた空間演出が可能になります。余計な柄がないことで、家具や照明とのバランスもとりやすく、洗練された印象に。
北欧・カフェ風(柄入りやカフェカーテン風スタイル)
北欧テイストやカフェ風のダイニングには、植物柄や幾何学模様のファブリックが映えます。特に腰高窓や小窓には、突っ張り棒で設置するカフェカーテンがぴったり。ナチュラルな柄を取り入れることで、まるでカフェにいるかのようなリラックス空間が演出できます。ポイントは、柄を1か所に絞って、他のインテリアと調和させることです。
窓の形・位置によって選び方も変わる
掃き出し窓がある場合はドレープ+レースの王道スタイル
ダイニングに**掃き出し窓(床まである大きな窓)**がある場合、王道なのは「厚地のドレープカーテン+レースカーテン」の2重掛けスタイルです。レースで日中の光を優しく取り入れつつ、ドレープで夜の視線や寒さ・暑さを遮ることができます。特に南向きの大きな窓では、UVカットレースを取り入れることで、床材や家具の日焼け対策にも効果的です。
腰高窓・小窓はローマンシェードやカフェカーテンも◎
テーブルに近い腰高窓や、キッチン側にある小窓などには、ローマンシェード(プレーンシェード)やカフェカーテンが相性抜群。空間をすっきり見せつつ、インテリアのアクセントにもなります。ローマンシェードは布をたたむように上下に開閉するため、スペースをとらず視界も広がるのが魅力。小窓には、突っ張り棒で手軽に設置できるカフェカーテンでナチュラルな雰囲気を演出するのもおすすめです。
よくある失敗とその対策
テーブルと干渉する→丈の調整・配置の工夫
ダイニングのカーテンでよくある失敗が「テーブルや椅子とカーテンがぶつかる」という問題です。特に掃き出し窓の前にテーブルを置いている場合、床までの丈にするとカーテンが椅子に引っかかってしまうことがあります。対策としては、カーテン丈を窓下ギリギリに抑えるか、窓の外側にシェードタイプを取り付けることで、スムーズな開閉と美観を両立できます。
明るすぎる・暗すぎる→遮光等級とレースの併用で調整
ダイニングは「朝日がまぶしすぎる」「西日で暑い」」「夜になると外から丸見えになる」といった光の問題が起こりがちです。こうした場合は、遮光カーテン(1〜3級)とレースカーテンの組み合わせで調整しましょう。朝はレースだけ、日差しが強くなってきたらドレープを閉めるなど、時間帯での使い分けがポイントです。
雰囲気がバラバラ→色のトーンを揃えるのがコツ
せっかくカーテンを新調しても、「部屋の雰囲気と合わない」「なんとなくごちゃごちゃして見える」と感じることもあります。原因は色や柄のトーン(明度・彩度)や素材感の不一致であることが多いです。対策としては、テーブルや椅子、ラグなどと「同系色・同系トーンでまとめる」こと。たとえば木製家具ならベージュやくすみカラー、モノトーン家具ならグレーやネイビーなど、全体の調和を意識した選び方が成功のカギです。
実例で見る!ダイニングカーテンの成功例3選
小さなダイニングを広く見せる工夫

スペースが限られたダイニングでは、圧迫感を抑えるカーテン選びが重要です。たとえば、腰高窓に合わせてロールスクリーンやプレーンシェードを設置すれば、窓まわりをすっきり見せることができます。また、カーテンと壁の色を近づけることで、境界が曖昧になり、空間が広く感じられます。実際、6畳のLDKでも、白〜ベージュ系の無地カーテンを使ったことで、視覚的な開放感が生まれたという声もあります。
ファブリックの色味で季節感を演出

カーテンは年中使うアイテムですが、季節ごとに印象を変えることも可能です。春夏は薄手で風通しのよいリネン調のライトカラー、秋冬は厚手で温かみのあるブラウンやボルドーなどの深い色味を取り入れると、季節に合った空気感を演出できます。たとえば、春はグリーンのリーフ柄、冬はネイビーの遮光カーテン+ラグマットで、同じ部屋でもガラッと雰囲気が変わります。
家族構成に合わせたカーテン選び

小さなお子さんがいる家庭では、洗濯できる・汚れにくいカーテンが大活躍。撥水・防汚加工のある生地を選べば、うっかり食べこぼしがあっても安心です。逆に、夫婦2人だけのシンプルな暮らしであれば、デザイン重視のレース+ドレープの組み合わせで雰囲気を楽しむ余裕も。家族構成に応じて、実用性を重視するか、インテリア性を重視するかを判断するのがポイントです。
まとめ|おしゃれで実用的なダイニングカーテンを選ぼう
ダイニングは、家族が集まり、食事や会話を楽しむ大切な場所。そんな空間にふさわしいカーテンを選ぶには、明るさ・目隠し・掃除のしやすさなどの実用性と、空間全体との調和・インテリア性のバランスが鍵となります。
窓の形や位置、家具の配置、家族構成によって最適なスタイルは異なりますが、この記事でご紹介した選び方や実例を参考にすれば、きっと「失敗しないカーテン選び」ができるはず。季節やライフスタイルに合わせて、心地よく、居心地のいいダイニング空間を演出してみてください。