カーテンを買うとき、「窓の幅と高さをそのまま測ればよい」と思っていませんか? 実は、カーテンの採寸は窓ではなくカーテンレールを基準にするのが基本です。測る位置や仕上がり寸法の計算を間違えると、中央に隙間ができたり、床を引きずったりする原因になります。
採寸はカーテン選びの最終段階です。機能や色、窓まわりの種類から順番に決めたい場合は「失敗しにくいカーテンの選び方6ステップ」も参考にしてください。
この記事では、カーテンの幅・丈の正しい測り方から、掃き出し窓と腰高窓の計算方法、既製サイズの選び方、Aフック・Bフックの違いまで分かりやすく解説します。メジャーを用意して、窓ごとに順番に確認していきましょう。
カーテンサイズを測る前に準備するもの
採寸に必要なのは、金属製のメジャー、メモ、筆記用具です。布製メジャーは長い距離を測るとたるみやすいため、できればロック付きの金属製メジャーを使いましょう。高い位置のレールを測る場合は、安定した脚立も用意します。
- 3m以上測れる金属製メジャー
- 窓ごとの寸法を記録するメモ
- 安全に作業できる脚立
- 必要に応じて、家族など作業を補助する人
現在使っているカーテンや窓枠を直接測るのは避けてください。以前のカーテンが適正サイズとは限らず、窓枠の大きさと必要なカーテン寸法も一致しないためです。また、レールをまだ設置していない場合は正確な仕上がり寸法を決めにくいので、基本的にはレール設置後に採寸します。
カーテンサイズの測り方は3ステップ

ステップ1:カーテンレールの幅を測る
一般的な機能レールでは、左右にある動かない固定ランナーの中心から中心までを測ります。装飾レールの場合は、左右のキャップではなく、カーテンを掛けるリングが動く範囲の端から端までを測ってください。
注文するカーテンの仕上がり幅は、測ったレール幅にゆとりを加えて決めます。目安は次のとおりです。
仕上がり幅 = レール幅 × 1.05〜1.10
たとえばレール幅が180cmなら、仕上がり幅の目安は189〜198cmです。両開きなら、この合計幅を左右2枚に分けます。幅100cmのカーテンを2枚選べば合計200cmとなり、一般的な既製品で対応しやすい寸法です。
なお、オーダーカーテンでは採寸したレール幅を入力すると、メーカー側が適切なゆとりを加えて製作する場合があります。注文画面に「レール幅」と「仕上がり幅」のどちらを入力するのか、必ず確認しましょう。
ステップ2:掃き出し窓の丈を測る
掃き出し窓では、レールのランナー下端から床までを垂直に測ります。厚地カーテンの仕上がり丈は、測った長さから1cmほど短くするのが基本です。
掃き出し窓の仕上がり丈 = ランナー下から床までの長さ − 約1cm
床まで200cmなら、厚地カーテンは丈199cmが目安です。床にぴったり付けると、開閉時にこすれて裾が汚れやすくなります。ただし、遮光性や断熱性を優先して床との隙間を減らしたい場合は、商品のアジャスターフックで調整できる範囲も考慮してください。
ステップ3:腰高窓の丈を測る
腰高窓では、ランナー下端から窓枠の下端までを測り、15〜20cm程度を加えます。窓枠より長くすることで、外からの光や視線が入りにくくなり、見た目も整います。
腰高窓の仕上がり丈 = ランナー下から窓枠下までの長さ + 15〜20cm
窓枠の下に家具、デスク、暖房器具がある場合は、接触しない長さに調整してください。特にヒーターなど発熱する器具の近くでは、安全に必要な距離を確保することが大切です。
窓の種類別|仕上がりサイズの計算例
| 窓の種類 | 採寸結果 | 厚地カーテンの目安 |
|---|---|---|
| 掃き出し窓 | レール幅180cm、床まで200cm | 合計幅189〜198cm、丈199cm |
| 腰高窓 | レール幅160cm、窓枠下まで120cm | 合計幅168〜176cm、丈135〜140cm |
| 小窓 | レール幅90cm、窓枠下まで80cm | 幅95〜99cm、丈95〜100cm |
小窓は窓の位置や用途によって、カフェカーテン、ロールスクリーン、片開きカーテンなども候補になります。詳しくは「小窓カーテンの選び方」も参考にしてください。
レースカーテンの丈は厚地より1cm短くする
厚地カーテンとレースカーテンを二重に吊るす場合、レースの丈は厚地より1cmほど短くするのが一般的です。室内側から見たときにレースの裾がはみ出しにくく、窓辺がすっきり見えます。
たとえば掃き出し窓の厚地カーテンが丈199cmなら、レースは丈198cmが目安です。ただし、厚地用とレース用でレールの高さが異なることもあります。より正確に合わせるなら、それぞれのランナー下端から個別に測ってください。
既製カーテンのサイズはどう選ぶ?
既製カーテンでは「幅100cm×丈135cm」「幅100cm×丈178cm」「幅100cm×丈200cm」などが代表的ですが、店舗や商品によって展開サイズは異なります。商品ラベルのサイズは通常、カーテン1枚あたりの仕上がり幅×丈です。
両開きは2枚の合計幅で考える
幅100cmの商品を2枚使うと、合計幅は200cmです。「幅100cm・2枚組」なのか「幅100cm・1枚入り」なのかは商品ごとに違うため、入り数を確認しましょう。片開きの場合は、窓全体を覆える1枚の幅が必要です。
ちょうどよいサイズがない場合
丈はアジャスターフックで数cm調整できる商品がありますが、大幅な調整には向きません。幅が少し大きい程度ならヒダが深くなるだけで使えることもあります。一方、幅不足は中央や端に隙間ができやすく、遮光・断熱・目隠し性能を損ねます。
既製サイズと採寸結果が大きく合わない窓、横幅が広い窓、出窓などは、1cm単位で指定できるオーダーカーテンを検討すると仕上がりが安定します。
AフックとBフックで丈の見え方が変わる
カーテンフックには、レールを見せるAフック(天井付け)と、カーテン上部でレールを隠すBフック(正面付け)があります。一般的にAフックはどのレールにも合わせやすく、Bフックは機能レールを隠して遮光性を高めたい場合に使われます。
- Aフック:レールが見える。天井やカーテンボックスに干渉しにくい
- Bフック:レールを隠しやすい。装飾レールや天井付近では干渉に注意
アジャスターフックは丈を微調整できますが、調整幅は製品によって異なります。最初からフックの調整を前提に大きく長さを変えるのではなく、適切な丈の商品を選んだうえで最後の微調整に使いましょう。
カーテンの採寸でよくある5つの失敗
取り付け後に丈が合わなかった場合は「カーテンの丈が長い・短いときの対処法」を確認してください。窓にぴったり合わせて製作する場合は「オーダーカーテンのメリットと注文の流れ」も参考になります。
窓枠の幅を測ってしまう
カーテンが実際に動く範囲はレールによって決まります。窓枠だけを測ると、左右を十分に覆えないことがあります。必ずレールの固定ランナー間を測りましょう。
今使っているカーテンを測ってしまう
洗濯による縮みや、以前の購入時の採寸ミスが含まれている可能性があります。買い替え時もレールから測り直すと安心です。
幅のゆとりを加えない
レール幅と同じ仕上がり幅では、閉じたときに生地が張り、隙間ができやすくなります。商品指定に従い、一般には5〜10%程度のゆとりを加えます。
床までの長さを複数箇所で確認しない
床やレールがわずかに傾いていることがあります。横幅の広い窓は左・中央・右の3箇所で丈を測り、差がある場合は販売店に相談してください。
エアコンや家具との干渉を見落とす
腰高窓で丈を長くすると、デスクやベッド、棚にかかることがあります。開閉のしやすさや空調の流れも確認し、設置後の生活動線まで考えて長さを決めましょう。
遮光カーテンはサイズの隙間にも注意
遮光等級が高いカーテンでも、レール上部・両端・中央・床との間に隙間があると光が漏れます。寝室やホームシアターで暗さを重視する場合は、生地の性能だけでなく、カーテンの幅と丈にも余裕を持たせることが重要です。
色による見え方や部屋との合わせ方は「遮光カーテンの色の選び方」、遮光性能の基準は「完全遮光と遮光1級の違い」で詳しく解説しています。
カーテンサイズに関するよくある質問
カーテンの幅は窓幅の何倍がよいですか?
一般的な既製カーテンでは、レール幅の1.05〜1.10倍程度が仕上がり幅の目安です。オーダーカーテンは縫製仕様やヒダ倍率によって指定方法が異なるため、販売店の採寸方法を優先してください。
カーテンが床につくのはおかしいですか?
一般的な掃き出し窓では、床より約1cm短くすると開閉しやすく、裾も汚れにくくなります。海外風に床へたっぷり垂らすスタイルもありますが、日常の掃除や湿気対策を考えると、床から少し離す仕上げが扱いやすいでしょう。
幅が余るカーテンは使えますか?
多少の余りならヒダが増えるため使用できます。ただし余りが大きいと、たたみ代が増えて窓を開けたときの採光面積が狭くなることがあります。反対に幅不足は隙間につながるため、迷った場合は不足しない側を選びましょう。
まとめ
カーテンサイズは、窓や古いカーテンではなく、設置済みのカーテンレールを基準に測ります。幅は固定ランナー間に5〜10%程度のゆとりを加え、掃き出し窓の丈は床までの長さから約1cm短く、腰高窓は窓枠下までの長さに15〜20cm加えるのが基本です。
採寸結果は窓ごとに記録し、購入する商品の指定方法、フックの種類、家具との干渉も確認してください。わずかな手間を惜しまず測り直すことが、隙間や引きずりのない、きれいな窓辺への近道です。

