夏のカーテン、失敗しない選び方とは?
夏にカーテンを買い替えるなら、見た目のおしゃれさだけでなく、暑さや紫外線を防ぐ機能にも注目したいところです。ここでは、夏用カーテンを選ぶときにチェックしておきたい4つのポイントを解説します。
ポイント① 遮熱・断熱機能で暑さ対策

夏の強い日差しは、室温の上昇を招き、エアコンの効きも悪くなってしまいます。そこで注目したいのが遮熱・断熱機能です。
遮熱カーテンは、太陽光に含まれる熱線(赤外線)を反射・吸収して、部屋の中に熱を伝えにくくします。特に南向きや西向きの窓には、遮熱率40%以上のカーテンを選ぶと、体感温度がぐっと下がります。
ポイント② UVカットで家具・肌の日焼け防止

夏の紫外線は、肌だけでなく、家具や床にも大きなダメージを与えます。長期間にわたって日差しが当たると、フローリングやソファが色あせてしまうことも。
そこで重要なのが、UVカット機能付きのカーテンです。なかにはUVカット率90%以上のレースカーテンもあり、外からの光を取り込みながら、紫外線だけをしっかり防いでくれます。
ポイント③ 通気性や軽さで快適さアップ

夏はエアコンだけに頼らず、自然の風を取り入れて快適に過ごしたいもの。そんなときには、通気性のある素材を選ぶのがポイントです。
たとえば、薄手のレースカーテンやリネン風のナチュラル素材は、風通しがよく、軽やかな見た目も夏らしさを演出してくれます。重たいドレープ生地よりも、軽やかに揺れるカーテンを選ぶと、空間全体が涼しげに感じられます。
ポイント④ 見た目も大切!夏らしい素材&色合い

機能性はもちろん大切ですが、見た目の清涼感も夏カーテン選びには欠かせません。おすすめは、ホワイトやアイスブルー、ミントグリーンなどの涼しげなカラー。視覚的にも温度が下がったように感じる効果があります。
また、麻やコットン調の素材感があるカーテンは、ナチュラルな風合いがありながらも、夏らしい軽快さを演出できます。機能とデザインのバランスをとることで、快適でセンスの良い夏の空間が完成します。
タイプ別|夏におすすめのカーテン素材・スタイル
夏のカーテン選びで重視したいのは、「涼しさを感じさせる素材」と「快適な室温を保つ機能」の両立です。ここでは、特に人気のあるカーテンタイプを4つに分けてご紹介します。それぞれの特徴を押さえることで、自分の部屋にぴったりな一枚が見つかるはずです。
遮熱レースカーテン:日差しを防ぎながら明るさキープ

夏の強い日差しをカットしつつ、部屋の明るさを保ちたいなら、遮熱機能付きのレースカーテンがおすすめです。光は通しつつも、熱線(赤外線)や紫外線を効率よく反射・吸収するため、室温の上昇を防ぎ、エアコンの効きもよくなります。
特に南向きや西向きの窓に有効で、「遮熱率○%」や「UVカット率○%」の表記がある商品を選ぶと安心です。日中も自然光を楽しみたいリビングなどに最適なスタイルです。
ケースメントカーテン:見た目も機能も◎の中間タイプ

「レースでは頼りないけど、ドレープは重すぎる」という方にぴったりなのが、ケースメントカーテンです。透け感を持たせながらも、ある程度の厚みがあるため、程よい目隠し効果と遮熱効果の両立ができます。
ナチュラルな風合いやシンプルなデザインが多く、インテリアとのなじみも良好。見た目も重たくならないため、夏場の寝室やダイニングなど幅広いシーンで活躍します。
リネン風・麻調カーテン:自然素材で風通しの良さ抜群

風通しの良さと見た目の清涼感を両立させたいなら、リネン風や麻調のカーテンがおすすめ。自然素材の質感が涼しげで、日差しを柔らかく遮る効果も期待できます。
実際の麻は縮みやすく扱いにくいこともあるため、ポリエステル製のリネン風カーテンを選べば、手入れも簡単で見た目もナチュラル。エアコンの風を妨げないため、節電にもつながる優秀なスタイルです。
薄手ドレープ+ライナー併用:夜間も安心の遮熱対策

日中はレースだけで過ごしていても、夜になると外からの視線が気になる…そんなときには、薄手のドレープカーテンとライナー(裏地)の併用がおすすめです。
薄手ドレープだけでは遮熱効果や遮光性が不安な場合でも、取り外し可能な裏地カーテンをプラスすることで、必要に応じて機能性を調整できます。夜間も安心して過ごしたい寝室や、エアコン効率を重視したい部屋にぴったりの組み合わせです。
実例で見る!夏にぴったりなカーテンコーディネート
夏らしい空間を演出するには、カーテンの「色」「素材」「機能性」のバランスが重要です。ここでは、実際の暮らしをイメージしやすい3つのコーディネート例をご紹介します。お部屋の雰囲気や悩みに合わせて、最適なカーテンスタイルを見つけましょう。
涼しげな白系レースで明るいリビングに

日当たりの良いリビングには、白やアイボリーなどの淡い色味のレースカーテンがぴったりです。光をたっぷり取り込みながら、空間全体を明るく爽やかに演出できます。
特に、UVカット機能付きのミラーレースなら、外からの視線をカットしつつ、室内の明るさを保てるのが魅力。グリーンの観葉植物や木製家具と組み合わせれば、ナチュラルで清涼感のある夏のコーディネートが完成します。
西日対策に最適!ベージュ系遮熱カーテン

午後から日差しが強くなる西向きの部屋には、遮熱機能付きの厚手カーテンが効果的です。中でもおすすめは、ベージュやライトブラウンなどの明るめのアースカラー。
濃すぎず重すぎない色合いなので、夏でも圧迫感が出にくく、インテリアにも自然になじみます。遮熱・断熱性能に優れたカーテンを選ぶことで、室温の上昇を抑え、エアコン効率の向上にもつながります。機能性と見た目の両方を求める方にぴったりのスタイルです。
ナチュラルな麻素材でリゾート風の寝室へ

寝室を夏らしく、リラックス感のある空間にしたいなら、麻調やリネン風のカーテンがおすすめです。独特のざっくりとした風合いと、風を通す軽やかな質感が、まるでリゾートホテルのような雰囲気を演出してくれます。
カラーは、生成りやライトグレー、くすみブルー系を選ぶと、さらに落ち着いた印象に。ベッドリネンやラグなどもナチュラル素材で統一すると、涼しさと心地よさが両立する快適な寝室に仕上がります。
用途別|あなたに合った夏カーテンの選び方
カーテン選びは、「どんな部屋で、どんな過ごし方をしたいか」によって正解が変わってきます。ここでは、夏にありがちな悩みや目的に応じて、最適なカーテンのタイプをご紹介します。
西日が強い部屋 → 遮熱重視タイプ
午後になると強烈な日差しが差し込む西向きの窓には、遮熱・断熱性能に優れたカーテンを選ぶのが鉄則です。厚手のドレープカーテンに、遮熱加工が施された裏地付きタイプなら、室温の上昇を防ぎつつ光も柔らかくカットしてくれます。
色は、日差しを跳ね返しやすい明るめのベージュやグレージュ系がおすすめ。エアコン効率も高まり、電気代の節約にもつながります。
日当たりが良すぎる部屋 → UVカット+遮光
南向きの窓など、一日中強い日差しが入る部屋では、UVカット機能付きのレースカーテンと遮光ドレープのダブル使いが安心です。家具や床の日焼け防止だけでなく、肌へのダメージも軽減できます。
特に、UVカット率90%以上+遮光等級1級または2級を組み合わせると、光のコントロールがしやすくなります。昼間もテレビやPCが見やすくなるというメリットもあります。
エアコンの効率を上げたい → 遮熱ドレープ
「冷房をつけてもなかなか涼しくならない」と感じるなら、窓からの熱の侵入を防ぐ遮熱ドレープカーテンが効果的です。特にアルミコーティングや特殊繊維を使ったものは、赤外線をしっかりブロックし、冷房の効きが改善されます。
加えて、カーテンの丈や幅も窓にぴったり合わせることで、隙間からの熱気の侵入を最小限にできます。
カーテンで模様替えしたい → 涼感カラー&デザイン
「部屋の雰囲気をガラッと夏らしく変えたい」という方は、色や柄に注目したカーテン選びがおすすめです。白・アイスブルー・ミントグリーンなどの涼感カラーや、ボタニカル柄・ストライプなどの夏を感じさせるデザインを取り入れるだけで、室内の印象が一新されます。
軽やかな素材感のあるカーテンを選べば、視覚的な「涼しさ」もプラスされ、体感温度にも影響する効果が期待できます。
夏カーテンに関するよくある質問(FAQ)
初めて夏用カーテンを購入する方や、機能性カーテンに詳しくない方にとって、選び方にはさまざまな疑問がつきものです。ここでは、よく寄せられる質問に対して、わかりやすくお答えします。
遮熱カーテンは本当に効果があるの?
はい、しっかり効果があります。遮熱カーテンは、太陽光に含まれる熱(赤外線)を反射または吸収することで、室内の温度上昇を抑える効果が確認されています。遮熱率が明記されている商品であれば、効果の程度も比較できます。
ただし、効果を最大限に得るためには、窓を覆いきるサイズにすることや、カーテンと窓の間に空気の層をつくるように設置することが重要です。
夏にレースカーテンだけで大丈夫?
日中だけであれば、遮熱機能付きのミラーレースカーテンで十分快適に過ごせるケースもあります。ただし、夜になると室内が外から透けて見える場合があるため、プライバシーを守りたい部屋では注意が必要です。
寝室や人目が気になる場所には、夜間用にドレープカーテンやロールスクリーンと併用するのがおすすめです。
夏用カーテンは冬にも使える?
使えますが、冬に必要な「保温性」や「防寒性能」はやや劣る場合があります。特にレース系やリネン調などの軽やかな素材は、冬の冷気を遮る力が弱いため、寒さが厳しい地域では別の対策が必要になることも。
季節ごとにカーテンを使い分けるのが理想ですが、裏地付きカーテンや、季節対応の多機能タイプを選べば通年使用も可能です。
洗濯はどうする?頻度や注意点は?
カーテンはホコリや湿気、花粉などを吸着するため、夏でも2~3か月に一度の洗濯がおすすめです。特にレースカーテンは汚れが目立ちにくいですが、意外と汚れが溜まりやすいので注意が必要です。
洗濯機で洗える商品が増えていますが、「洗濯機可」「形態安定加工あり」などの表記があるものを選ぶと手入れが楽になります。縮みを防ぐため、陰干しで自然乾燥させるのがポイントです。
まとめ|夏は「遮熱+軽やかさ」で快適&おしゃれに!
夏のカーテン選びでは、「涼しさ」と「機能性」を両立させることが大切です。遮熱やUVカットといった実用的な機能に加え、通気性や素材感など体感的な快適さにも注目することで、夏の暮らしがぐっと快適になります。
ポイントをもう一度おさらいすると――
- 遮熱・UVカット機能で室温上昇や日焼けを防ぐ
- 通気性の良い軽やかな素材で風を通し、見た目にも涼やかに
- 部屋の方角や使い方に合わせたタイプ選びで満足度アップ
- 白や淡い色、麻調などの夏らしいコーディネートで印象も一新
季節に合わせてカーテンを見直すことで、毎日の暮らしがもっと心地よく、もっと自分らしくなります。ぜひ、この記事を参考に“夏を快適に乗り切る一枚”を見つけてみてください。