リビングのカーテンは拘ろう!選ぶ基準とお洒落になるポイント。

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リビングは家の中でも過ごす時間が長い空間です。ソファーに座ってくつろいだり、家族とのコミュニケーションを図る場でもあります。

また応接間がほとんどなくなった近年の住宅スタイルで、お客様をおもてなしするのもリビングではないでしょうか。ゆっくりとくつろげて、お客様をお迎えするリビングには、カーテンも特別なものを選びたいと思いませんか?リビングルームにおすすめのカーテンと、選び方のポイントをご紹介します。

自然色で選ぶリビングのカーテン

まずはリビングに向いている色で、カーテンを選ぶ方法です。

リビングは、リラックスできる色や気分が明るくなる色、楽しくなる色がいいですね。精神的にホッとできる色は自然界の色(アースカラー)です。自然界の色と言ってもいろいろあります。リビングのカーテンにおすすめのアースカラーをピックアップしました。

緑系

緑はリフレッシュ効果があります。特に春から初夏を感じさせる新緑の色は、気分も軽やかになります。色名で言うと「黄緑」でしょうか。リビングが明るく爽やかになります。色には暖色系と寒色系がありますが、緑はどちらにも属さない中間色なので夏でも冬でもコーディネートできる色相です。

同じ緑でも濃緑(深緑色)は、落ち着きのあるイメージになります。温度を感じさせない中間色であることには変わりありません。アンティーク感が漂い、リビングをしっとりとした空間に演出するでしょう。

鶯色は灰みがかった抹茶のような緑色です。渋みのある鶯色は天然木によく合うので、無垢フローリングのリビングにおすすめです。まるで森林の中にいるようなイメージに仕上がります。

ベージュ系

ベージュはどんな部屋にも合わせやすい色です。しかしその反面、シンプルになり過ぎて面白みのないインテリアになってしまうことも。カーテンにベージュを選ぶ場合は、周りとの配色バランスがポイントとなります。白い内装と薄茶のフローリングの場合、ベージュの明度が高すぎると部屋全体がぼやけてしまいます。カーテンのベージュと内装の白の差が、ある程度分かるベージュを選びましょう。

茶系

茶系も失敗のない色です。こげ茶は上品でシックなインテリアになり、落ち着いた大人のリビングルームに向いています。ただしフローリングが濃い茶色の場合は、部屋が重いイメージになってしまうので、トーンを変えてメリハリをつけましょう。

インテリアテイストで選ぶリビングのカーテン

リビングはどんなインテリアにしたいですか?カジュアルに、クラシックに、スタイリッシュに、ナチュラルに…などそれぞれ好みのテイストがありますね。カーテンはインテリアコーディネートする上で、イメージを大きく左右するアイテムです。

伝統的なフランスの古典柄

18世紀のロココ様式では「トワルドジュイ」が大流行しました。トワルドジュイとは、天使や人物、植物、鳥、田園風景などをモチーフとした2色づかいの西洋更紗(プリント生地)です。マリーアントワネットも夢中になったというトワルドジュイは、普遍的な人気が現在も衰えず、世界で愛され続けています。柄によって、クラシック、フレンチカントリー、ロマンティックなどさまざまなイメージにコーディネートできます。

「シノワズリ」も17世紀後半から18世紀にかけて、フランスで一世を風靡した古典柄です。シノワズリは中国陶磁器のデザインを真似たもので、西洋美術史の中で生まれたオリエンタリズムです。西洋で生まれたデザインでありながら、中国趣味をモチーフにした柄は東洋と西洋が融合した個性的な空間を生み出します。

ダマスク織は紋織物の一種で、絹地に連続した紋模様を織り出します。

中世のヨーロッパでは定番のテキスタイルでした。気品があり浮き出る紋模様が美しい生地です。正統派クラシックのカーテンとして、格式高いリビングルームを演出するでしょう。ダマスク柄を見せるためには、ヒダを少なめに取ることがポイントです。

ヨーロッパの古典柄と言えば、アラベスク(唐草)も人気の高い模様です。エレガントなアラベスク柄の曲線は、大人の女性をイメージするかもしれません。ジャガード織りの少し光沢のある生地で、高級感のあるリビングにしてみませんか?

ナチュラル志向ならミニマルスタイルの北欧柄

根強い人気のシンプル&ナチュラルな北欧インテリア。冬は日照時間の少ない北欧で、家の中をいかに明るい雰囲気にするかを考えて生まれたインテリアです。自然のモチーフを使ったミニマルスタイルな北欧柄は、リビングルームのカーテンにも最適です。ミニマルとは「最小限の」と言う意味があり、基本的なデザインを最小限にシンプル化したスタイルです。そのシンプルさは日本の刺し子などの和柄に共通するものを感じます。日本で北欧インテリアが愛される理由も納得できますね。

北欧インテリアのもうひとつの特長は、配色カラーパレットです。白を基調に、クリーム色やアイスグレー、ベージュなどのアースカラーが使われることが多く、ほっこりとぬくもりを感じられる配色です。水色やオレンジ、黄色などの有彩色も使われますが、スモーキーな色味が多いので北欧らしい優しいイメージに仕上がります。

北欧柄のカーテンはプリント生地が多く、植物や花、幾何学模様など多彩なデザインがあり、無垢フローリングや木製家具によく合います。照明にもこだわりを持つのが北欧インテリアで、ペンダントライトの個性的なフォルムは光と影を巧みに操り、絶妙なバランスでお部屋を照らします。カーテンにその影が映るとより一層北欧らしい空間を演出するでしょう。

スタイルで選ぶリビングのカーテン

次はスタイルに注目してみましょう。
皆が集まるリビングはインテリアに力を入れたいお部屋です。スタイルにこだわってめいっぱいおしゃれにコーディネートしましょう。

天井を高く見せるスタイル

やはり広々としたリビングは憧れですね。カーテンのスタイルによって、リビングをすっきりと広く見せることができます。

通常カーテンレールは窓の上部に取り付けられていることが多いですが、テラス窓なら窓より高い位置から吊るすと天井が高く感じられます。カーテンの面積が広くなる分、大きな柄も生きてきます。

カーテンの色が濃くて重い印象になってしまう場合は、生地の端(両開きの中心、またはサイド)を別生地で帯状に包むバンディングスタイルにすると、縦のラインが強調されてすっきりとした引き締まった窓辺になります。

ドレープカーテンはヒダの取り方で変わる

カーテンは上部にヒダを作ることで緩やかなドレープがつくられますが、ヒダの取り方にも種類があり、多彩なドレープシルエットが生まれます。

一般的な2つ山ヒダや3つ山ヒダをはじめ、1つ山に綿を入れて膨らみを持たせるゴブレットプリーツや、裏側にギャザーテープを施し、細かいギャザーを寄せるペンシルギャザー、また、タックを折った最下部でつまむフレンチプリーツは、ヒダ山が扇型に広がります。
ドレープカーテンは同じ生地でもヒダの取り方でシルエットが変わり、いろいろな雰囲気を演出することができるのです。

シアーカーテンとのスタイルコーディネート

ドレープ生地とシアーカーテンのコーディネートもこだわりたいですね。

最もポピュラーなドレープカーテンの組み合わせもいいですが、ローマンシェードと組み合わせるのも新鮮です。裾がスカラップ状にまくり上がるバルーンシェードは、シンプルなボイルレースがおすすめ。ドレープカーテンとバルーンシェードの組み合わせでロマンティックなインテリアになります。

また腰高窓には、ドレープ生地とシアー生地を使用したダブルシェードもおしゃれです。フラットスタイルのシェードは窓をスタイリッシュに演出します。

存在感のあるリビングのカーテン

リビングのカーテンを、色、テイスト、スタイルで選ぶポイントをご紹介しました。リビングのカーテンの存在感は大きく、インテリアを大きく左右します。1日の内で長い時間を過ごし、ゆっくりとくつろぐリビングルームを、お気に入りのカーテンで素敵にコーディネートしてくださいね。

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