ブラインドの採寸で最初に決めるのは、窓枠内に収める「天井付け」か、窓枠を覆う「正面付け」かです。同じ窓でも取付方法によって測る範囲と注文寸法が変わります。
採寸そのものは難しくありませんが、「窓枠がわずかにゆがんでいる」「ハンドルや網戸に干渉する」「取付面の奥行きが足りない」といった見落としが失敗につながります。この記事では、自分で採寸するときの順番と確認点をわかりやすく整理します。
重要:注文寸法の差し引き量や必要な取付面寸法は、メーカー・製品・操作方式によって異なります。この記事の測り方で実測値を確認したうえで、購入する製品の採寸説明書を必ず優先してください。
天井付けと正面付けの違い

| 取付方法 | 仕上がり | 向いているケース | 採寸の基準 |
|---|---|---|---|
| 天井付け(窓枠内) | 窓枠の中にすっきり収まる | 枠内に十分な奥行きがある窓 | 窓枠内側の幅・高さ |
| 正面付け(窓枠外) | 窓枠を覆い、光や視線を遮りやすい | 枠内が浅い窓、遮光性を高めたい窓 | 覆いたい範囲の幅・高さ |
ここでいう天井付けは、部屋の天井へ取り付ける意味ではなく、一般に「窓枠の上面へブラケットを固定して枠内に納める方法」を指します。正面付けは、窓枠の正面や壁面へ固定し、窓を外側から覆う方法です。
採寸前に準備するもの
- 金属製のコンベックス(巻尺)
- メモ用紙またはスマートフォン
- 水平器(必要に応じて)
- 脚立
- 購入予定製品の採寸説明書
布製のメジャーはたわみやすいため、窓の採寸にはロックできる金属製のコンベックスが適しています。単位はミリメートルで統一し、「幅×高さ」の順に記録すると取り違えを防げます。脚立は平らな床へ置き、無理に身を乗り出さないでください。
天井付け|窓枠内へ収める採寸方法
1.窓枠内の幅を上・中央・下で測る
窓枠の内側から反対側の内側までを、上・中央・下の3か所で測ります。住宅の窓枠は完全な長方形とは限りません。どこか一部が狭いと本体が収まらないため、3つの値をすべて記録し、基本的には最小値を基準にメーカー指定のクリアランスを差し引きます。
2.窓枠内の高さを左・中央・右で測る
窓枠上部から下部までを、左・中央・右の3か所で測ります。高さも数ミリ異なることがあるため、一か所だけで判断しません。製品によっては注文可能な単位や高さの算出方法が違うので、測定値をそのまま注文欄へ入力する前に説明書を確認します。
3.取付面の奥行きと強度を確認する
ヘッドボックスとブラケットが納まる奥行きが必要です。奥行きが不足すると、本体が窓枠から飛び出す、ブラケットを固定できない、スラットが窓ハンドルに当たるといった問題が起こります。石こうボードのみの場所や薄い化粧材には、十分な強度がない場合があります。
必要奥行きは、アルミ・ウッド・バーチカルなど種類によって変わります。種類の違いはベネシャンブラインドとバーチカルブラインドの比較も参考にしてください。
正面付け|窓枠を覆う採寸方法
1.左右をどこまで覆うか決める
窓枠外側の幅を測り、そこから左右へどの程度重ねるかを決めます。枠より広く覆うほど横からの光や視線を抑えやすくなりますが、家具、エアコン、スイッチ、カーテンレールへ干渉しない範囲にします。具体的な重なり寸法は製品の推奨値を確認してください。
2.取付位置から下端までの高さを測る
ブラケットを固定する上端から、ブラインドを下ろしたい位置までを測ります。腰窓では窓枠下部を少し覆う位置、掃き出し窓では床や巾木に当たらない位置が基準です。床が水平でないこともあるため、左右と中央を測って確認します。
3.取付面とビス位置を確認する
窓枠の正面や壁面にブラケットを固定できる幅と強度があるかを確認します。壁へ取り付ける場合は下地の位置が重要です。賃貸住宅では穴あけが制限されることがあるため、管理規約や賃貸借契約も確認しましょう。
採寸時に必ず確認したい障害物
- 窓のハンドル:スラットやボトムレールが回転・昇降したときに当たらないか
- 網戸:内開き網戸やロール網戸を操作できるか
- カーテンレール:正面付けのヘッドボックスと干渉しないか
- クレセント錠:手を入れて施錠・解錠できるか
- 家具・エアコン:ブラインドの昇降経路と操作コードをふさがないか
- 巾木・窓台:左右や下部だけが張り出していないか
測るときは閉じた状態だけでなく、窓を開閉し、ハンドルを回し、ブラインドを全開・全閉する動きを想像して確認します。特に内倒し窓や内開き窓は、本体と干渉しやすいため注意が必要です。
種類別に変わる採寸の注意点
アルミブラインド
比較的コンパクトですが、スラット幅とヘッドボックスの奥行きを確認します。窓枠内へ納める場合、操作棒やコードが窓ハンドルに当たらない位置も重要です。
ウッドブラインド
アルミよりスラットとヘッドボックスが厚く、製品重量も大きくなる傾向があります。必要奥行きだけでなく、取付下地とブラケット数を確認してください。幅の広い一台物は操作が重くなることがあるため、連窓では分割も選択肢です。詳しくはウッドブラインドの特徴と注意点をご覧ください。
バーチカルブラインド
左右へルーバーを寄せるため、窓の横にたたみ代が必要です。出入りする掃き出し窓では、開口をふさがない寄せ方向や両開き仕様を検討します。床との隙間はメーカーの採寸方法に従い、床の高さを複数箇所で測ってください。
採寸でよくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起こる問題 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 幅を一か所しか測らない | 枠内に入らない | 上・中央・下の3か所を測る |
| 実測値をそのまま注文する | 必要なクリアランスが不足する | 製品別の差し引き指示を確認する |
| ハンドルを見落とす | スラットが回転できない | 可動範囲まで確認する |
| 取付面だけを見て下地を確認しない | 固定できない、落下のおそれ | 材質・厚み・下地位置を確認する |
| 幅と高さを逆に記録する | 注文サイズを間違える | 必ず「幅W×高さH」で記録する |
一般的なカーテンの採寸と比較したい場合は、カーテンサイズの測り方完全ガイドも確認できます。カーテンはレールを基準に測るのに対し、ブラインドは取付面と本体の納まりを基準にする点が大きな違いです。
注文前の最終チェックリスト
- 天井付け・正面付けのどちらかを決めた
- 幅と高さをそれぞれ3か所で測った
- 測定単位をミリメートルに統一した
- 取付面の幅・奥行き・強度を確認した
- 窓ハンドル、網戸、レールとの干渉を確認した
- 操作位置とコードの長さを決めた
- メーカーの採寸説明書と注文寸法を照合した
- 不安な場合は販売店の採寸サービスを検討した
窓まわり全体の選択肢を比較したい方は、ウィンドウトリートメントの種類と選び方も役立ちます。掃除のしやすさも選定条件に入れる場合は、ブラインドを外さず掃除する方法をご覧ください。
ブラインド採寸のよくある質問
- ブラインドは窓枠の実寸で注文してよいですか?
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一律には判断できません。天井付けでは枠内へ納めるための差し引きが必要な製品があり、正面付けでは窓枠より大きくするのが一般的です。購入するメーカーの指定寸法を優先してください。
- 窓枠の幅が上と下で違う場合はどうしますか?
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上・中央・下を測り、すべて記録します。天井付けでは通常、最も狭い部分を基準にしますが、差し引き量は製品の採寸説明書に従ってください。
- 賃貸住宅でもブラインドを取り付けられますか?
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ビス穴を開ける製品は、契約や管理規約の確認が必要です。カーテンレール取付型やつっぱり式もありますが、対応サイズ・耐荷重・取付条件を必ず確認してください。
- 自分での採寸が不安な場合はどうすればよいですか?
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幅の広い窓、変形窓、高所、下地が不明な場所は、販売店や施工業者の採寸サービスが安心です。採寸から取付まで依頼すると、製品選定と納まりをまとめて確認できます。
ブラインド全体の種類や選定基準を確認したい方は、ブラインドの種類と選び方完全ガイドも参考にしてください。
まとめ|3か所を測り、製品指定の注文寸法へ変換する
ブラインド採寸は、取付方法を決め、幅と高さをそれぞれ3か所で測り、取付面・障害物・下地を確認する流れが基本です。天井付けは枠内へ収まること、正面付けは覆う範囲と周囲への干渉が重要になります。
最後に、実測値とメーカーの採寸説明書を照合し、指定された注文寸法へ変換してください。数ミリの違いが納まりに影響するため、迷ったまま注文せず、販売店へ相談することが失敗を防ぐ近道です。

