ロールスクリーンは、ブラケットを正しい位置へ水平に固定できればDIYで取り付けられる製品もあります。ただし、壁や天井の下地、カーテンレールの形状、本体重量、ブラケットの向きが合っていないと、巻きずれや落下につながります。
この記事では、天井付け・正面付け・カーテンレール付けの違い、一般的な取り付け手順、安全な外し方を解説します。実際のブラケット形状や解除方法はメーカー・機種・製造時期で異なるため、作業前に必ず対象製品の取扱説明書を確認してください。
- 下地の位置・強度が分からない
- 石膏ボードだけにビスを固定しようとしている
- 大型・重量のある製品を一人で取り付ける
- 吹き抜けや脚立上など高所での作業になる
- 電動工具や配線が近く、壁内の状態を判断できない
- ブラケットや取付け面に割れ・変形がある
- 賃貸住宅で穴あけの許可を確認していない
ロールスクリーンの取り付け方は主に4種類

| 取り付け方 | 主な設置位置 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 天井付け | 窓枠の内側・天井 | すっきり納まる | 左右に光の隙間が出やすい |
| 正面付け | 窓枠の正面・壁面 | 窓全体を覆いやすい | 下地と周囲の干渉確認が必要 |
| カーテンレール付け | 既存の機能性レール | 壁に穴を開けず設置できる場合がある | 対応レール・耐荷重・専用金具を確認 |
| つっぱり式 | 窓枠内 | ビスを使わない | 設置条件と定期的な緩み確認が必要 |
天井付け
窓枠の内側上面や天井面へブラケットを固定する方法です。窓枠内に本体が収まり、室内側への出っ張りを抑えられます。一方、製品幅と生地幅には差があるため、左右から光が入りやすい点に注意してください。
正面付け
窓枠の正面や窓上の壁へ取り付け、窓枠を覆う方法です。光漏れや視線を抑えやすい反面、本体の出幅、窓ハンドル、エアコン、家具、カーテンレールとの干渉を確認する必要があります。
カーテンレール付け
専用の取付けナットや金具を使い、既存のカーテンレールへ固定します。一般的なC型・角型などに対応する製品がありますが、装飾レール、I型、ポール型などには取り付けられない場合があります。レール本体の耐荷重とロールスクリーン側の適合条件を両方確認してください。
つっぱり式
窓枠内へテンションをかけて固定する方法です。ビス穴を避けたい賃貸住宅にも向きますが、すべての窓枠に設置できるわけではありません。設置面の材質、奥行き、凹凸、製品サイズを確認し、定期的に緩みや傾きを点検しましょう。詳しくはつっぱり式ロールスクリーンは落ちる?も参考にしてください。
取り付け前に確認する7項目
- 製品の取扱説明書:ブラケットの向き、必要本数、固定間隔、対応する取付け方を確認します。
- 採寸:幅・高さだけでなく、本体と生地の寸法差、操作部、障害物も確認します。
- 下地:木部や補強材など、ビスを確実に保持できる位置を特定します。
- 取付け面:水平で、割れ・浮き・湿気による傷みがないか確認します。
- 干渉物:窓ハンドル、網戸、クレセント、家具、巾木、エアコンとの距離を確認します。
- 作業環境:安定した踏み台、十分な明るさ、製品を置く安全な場所を確保します。
- 付属品:ブラケット、ビス、レール用金具、コード留め具などを説明書と照合します。
採寸がまだの場合は、取り付け位置を決める前にロールスクリーンの採寸方法を確認してください。
石膏ボードだけへの固定は避ける
一般的な石膏ボードは、それだけでロールスクリーンの荷重や繰り返しの操作力を安全に支えられるとは限りません。下地探し器などで木下地・補強材の位置を確認し、製品指定のビスを使用します。アンカーの可否や必要強度を判断できない場合は、施工業者へ依頼してください。
必要な工具と準備
- 取扱説明書
- メジャー
- 鉛筆または剥がせる目印テープ
- 水平器
- 下地探し器
- 製品指定のドライバー
- 安定した踏み台
- 必要に応じて保護メガネ
電動ドライバーは便利ですが、締めすぎるとブラケットや窓枠を傷めることがあります。最後は手回しで確認するなど、取扱説明書の指定に従いましょう。
天井付けの一般的な取り付け手順
1.ブラケット位置を決める
本体の左右端から指定された距離にブラケット位置を記します。3個以上の場合は、両端のブラケット間へ等間隔に配置するのが一般的です。ただし具体的な距離と本数は製品説明書を優先してください。
2.一直線・水平を確認する
ブラケットが前後にずれたり、高さが左右で異なったりすると、本体がはまらない、巻きずれが起こる原因になります。水平器とメジャーで位置を確認してから下穴を開けます。
3.ブラケットを固定する
ブラケットの室内側・室外側を確認し、指定ビスで固定します。固定後、手で軽く触れてぐらつきがないことを確認してください。取付け面が割れる、ビスが空回りする場合は作業を中止します。
4.本体をブラケットへ装着する
本体を両手で支え、説明書で指定された側をブラケットのツメへ掛けます。その後、反対側を「カチッ」と固定音がするまで押し込みます。片側だけで本体をぶら下げず、すべてのブラケットへ確実に固定されたことを確認してください。
正面付けの一般的な取り付け手順
基本は天井付けと同様ですが、ブラケットを壁または窓枠の正面へ固定します。
- 窓枠を覆う幅と本体位置を再確認する
- 左右の高さを測り、水平な基準線を付ける
- 下地位置に合わせてブラケットを配置する
- 指定ビスでブラケットを確実に固定する
- 本体を両手で支え、すべてのブラケットへ装着する
- 窓ハンドルや壁へ接触しないか確認する
窓枠より大きく覆う場合は、生地幅ではなく本体幅との関係も確認してください。光漏れ対策についてはロールスクリーンの隙間から光が漏れる原因と対策で解説しています。
カーテンレールへ取り付ける手順
ここでは一般的な機能性レールと専用取付けナットを使う場合の流れを紹介します。対応可否と部品構成は必ず製品説明書で確認してください。
- カーテンとフックを外す
- レール端のキャップを外し、必要なランナーを抜く
- 専用ナットとブラケットをビスで仮組みする
- ナットをレールの溝へ入れ、指定位置まで移動する
- ブラケットの向きと間隔を整えてビスを締める
- 本体をブラケットへ装着する
- レールの変形、傾き、ビスの緩みがないか確認する
外したランナーとキャップは、原状回復できるよう袋に入れて保管しましょう。カーテンレールが壁から浮く、たわむ、固定ネジが緩い場合は取り付けないでください。
取り付け後の安全確認
- すべてのブラケットに本体が掛かっている
- 本体を軽く引いても外れない
- 本体とボトムバーが水平に見える
- 窓ハンドルや家具へ生地が当たらない
- チェーンやコードがねじれていない
- コード留め具などの安全部品を正しく設置した
- ゆっくり一往復させても異音・引っ掛かり・巻きずれがない
操作方式ごとの正しい使い方はチェーン式・プルコード式の違いと選び方もご覧ください。最初から斜めになる場合は操作を繰り返さず、巻きずれ・横ずれの確認方法を参考にしてください。
ロールスクリーンの安全な外し方
ブラケットの解除ボタンやスライド部の位置は、メーカーや製造時期によって異なります。タチカワブラインドも旧式を含む複数のブラケットについて、それぞれ異なる取り外し方法を案内しています。外観だけで判断せず、メンテナンスシールと説明書を確認してください。
一般的な取り外し手順
- 周囲の家具や割れ物を移動する
- スクリーンを指定位置まで巻き上げる
- チェーンやコードを安全部品から外す必要があるか確認する
- 本体を両手で確実に支える
- ブラケットの解除ボタンまたはスライド部を操作する
- 説明書の方向へ本体を動かし、ツメから外す
- 水平な床へ静かに置く
本体を支えないまま解除ボタンを押さないでください。製品が急に外れて落下するおそれがあります。横幅のある製品、重量のある製品、高所の製品は二人以上または施工業者での作業を検討しましょう。
DIYせず業者へ依頼したいケース
- 壁・天井の下地が特定できない
- コンクリート、タイル、金属面への固定が必要
- 大型窓や吹き抜けなど高所作業になる
- 製品が重く、一人で両手支持できない
- 取付け面が傷んでいる、傾いている
- 電動ロールスクリーンで配線・電源工事が必要
- 古いブラケットで解除方法が分からない
- 賃貸物件の設備を交換・撤去する
メーカー公式情報を確認しよう
- トーソー「メンテナンス」:製品別の取付け・取外し資料
- タチカワブラインド「ブラケット・取外し」:現行・旧式ブラケット別の案内
- ニチベイ「ロールスクリーン 故障かな?」:取付け・取外し、レール取付けの案内
取り付け・取り外しに関するよくある質問
- ロールスクリーンは自分で取り付けられますか?
下地を確認でき、製品を安全に支えられ、説明書どおりに作業できる場合はDIY可能な製品があります。大型・高所・電動製品、下地が不明な場合は施工業者へ依頼してください。
- 石膏ボード用アンカーなら取り付けられますか?
製品重量、操作荷重、取付け面、アンカーの種類によって異なるため一律には判断できません。メーカー指定と下地条件を確認し、判断できなければ施工業者へ相談してください。
- どのカーテンレールにも取り付けられますか?
いいえ。対応する機能性レールと専用金具が必要です。装飾レールやI型など対応しない形状もあり、レールの耐荷重と壁への固定状態も確認する必要があります。
- 解除ボタンを押しても本体が外れません
ブラケットの種類によって、押す場所と本体を動かす方向が異なります。無理にこじらず、メーカー名・品番・製造時期を確認して対象製品の説明書を探してください。
- 取り付け直後から生地が斜めになります
ブラケットが一直線・水平に固定されているか、生地やボトムバーが障害物へ当たっていないか確認します。改善しない場合は操作を止め、購入店またはメーカーへ相談してください。
まとめ|下地・水平・ブラケットの3点を必ず確認
ロールスクリーンを安全に取り付けるポイントは、取付け面の下地、ブラケットの水平と間隔、対象機種に合った装着方法です。天井付け・正面付け・カーテンレール付けにはそれぞれ設置条件があり、見た目だけで判断することはできません。
取り外す際は本体を両手で支えてから解除部を操作し、機種別の説明書に従ってください。下地が分からない、大型・高所・電動製品、古いブラケットなど、安全を確保できない場合は無理にDIYせず施工業者へ依頼しましょう。

