浴室用ロールスクリーンの採寸方法|つっぱり式・天井付けで失敗しない測り方

浴室用ロールスクリーンの採寸方法を解説するアイキャッチ画像

浴室用ロールスクリーンは、数ミリの採寸ミスや取付面の見落としが、入らない・隙間が広い・窓ハンドルとぶつかるといった失敗につながります。特につっぱり式(テンションバー)は、窓枠の幅だけでなく、壁面の強度や凹凸、必要な奥行きまで確認が必要です。

この記事では、浴室窓の採寸手順を、天井付け・正面付け・つっぱり式に分けて解説します。メーカーや機種により指定寸法と差し引き量が異なるため、最終的には購入する製品のカタログ・採寸説明書を優先してください。

採寸前に押さえる結論

  • 幅と高さは、上・中央・下、左・中央・右の各3か所を測る
  • 窓枠内へ付ける場合は、最も小さい実測値を基準にする
  • 「実測寸法」と「注文する製品寸法」を同じ数字だと思い込まない
  • つっぱり式は、平らで強度のある取付面かを先に確認する
  • 窓ハンドル、網戸、換気設備、操作チェーンの干渉も確認する
目次

浴室用ロールスクリーンの取付方法は3種類

採寸を始める前に、どこへ、どの方法で取り付けるかを決めます。同じ窓でも、取付方法が変わると測る位置と注文寸法が変わります。

取付方法取付位置メリット主な注意点
天井付け窓枠の内側・上面窓枠内にすっきり納まる左右の隙間、奥行き、ハンドル干渉
正面付け窓枠や壁の正面窓全体を覆いやすく、隙間を抑えやすい下地、防水層、周囲の設備との干渉
つっぱり式窓枠内の左右面ネジ穴を開けずに設置できる場合がある取付面の強度・凹凸・水平・製品対応

浴室内では、一般居室用ではなく、メーカーが浴室での使用を認めている本体を選びます。生地が撥水でも、機構部や金具が浴室対応とは限りません。基本条件は「浴室のロールスクリーンはカビる?後悔しない選び方」で詳しく解説しています。

採寸に必要な道具

  • 金属製のコンベックス(窓幅より長いもの)
  • メモ用紙または採寸シート
  • 鉛筆
  • 水平器
  • 脚立(必要な場合)
  • スマートフォンまたはカメラ

布製のメジャーはたわみやすいため、窓の採寸には金属製のコンベックスが向いています。浴槽の縁や濡れた椅子へ乗らず、安定した床面に脚立を置けない場合は施工店へ依頼してください。

採寸前に確認する7つのポイント

1. 窓枠の材質と強度

木部、タイル、樹脂サッシ、化粧パネルなど、取付面の材質を確認します。つっぱり式は左右へ強い力がかかるため、薄い化粧板や中空構造、変形しやすい樹脂部分には適さない場合があります。表面が硬く見えても、内部に十分な強度があるとは限りません。

2. 取付面の凹凸と目地

つっぱり式の突き当て部分は、平らな面へ密着させる必要があります。タイルの段差、目地、窓枠の継ぎ目、ゴムパッキンの上は避けます。左右の取付位置が同じ高さで、プレート全体が平面へ当たるか確認してください。

3. 必要な取付奥行き

窓枠内へ納める場合は、製品本体やブラケット、テンションバーが収まる奥行きが必要です。奥行きが不足すると、本体が窓枠から大きく出る、ブラケットを固定できない、スクリーンがハンドルへ接触するといった問題が起こります。

4. 窓ハンドル・クレセント錠との距離

スクリーンを下ろした位置に、窓ハンドルやクレセント錠が出ていないか確認します。本体が収まっても、生地やウエイトバーが金具へ当たることがあります。窓を開閉する軌道も含めて測りましょう。

5. 網戸・内倒し窓・換気設備との干渉

網戸の取り外し、窓の内倒し、換気口の開閉に必要な空間を残します。採寸時は窓を実際に動かし、ロールスクリーンを設置した状態を想定してください。

6. 操作位置と安全性

チェーン式は左右の操作位置を指定する製品があります。シャワーや収納棚と干渉せず、濡れた床で無理な姿勢にならずに操作できる側を選びます。小さな子どもがいる家庭では、チェーンを安全にまとめられる位置も確認してください。

7. 掃除と点検ができるか

浴室用は設置できるだけでなく、スクリーンの表裏を洗い、下ろした状態で乾燥できることが重要です。ブラケットやテンションバーの緩みを安全に確認できる高さかも見ておきます。

窓枠内に付ける場合の採寸方法

天井付けとつっぱり式では、窓枠内の内寸を測ります。窓枠は完全な長方形とは限らないため、1か所だけで判断しません。

幅は上・中央・下の3か所

  1. 実際に製品を固定する上部の幅を測る
  2. 窓枠の中央付近を測る
  3. 窓枠の下部を測る
  4. 3つのうち最も小さい寸法を記録する

コンベックスを水平に保ち、左右の内側から内側までをミリ単位で測ります。上部だけが広く、中央や下部が狭い窓もあるため、最小値を確認しないとスクリーンやウエイトバーが途中で当たる可能性があります。

高さは左・中央・右の3か所

  1. 窓枠内の左側を上から下まで測る
  2. 中央を測る
  3. 右側を測る
  4. 3つの寸法と窓台の傾きを記録する

高さの注文方法はメーカーや操作方式によって異なります。最小値をそのまま注文寸法にするのではなく、製品説明に指定された方法へ当てはめてください。

重要:窓の実測値から何mm差し引くかは、製品ごとに異なります。一般的な数値を自己判断で使わず、購入する機種の採寸説明書に従ってください。

正面付けの採寸方法

正面付けは窓枠より大きく覆えるため、左右や上部からの光漏れ・視線を抑えやすい方法です。ただし浴室の壁へネジを固定する場合、防水層や下地への配慮が必要です。自己判断でタイルやパネルへ穴を開けないでください。

幅の決め方

窓枠の外側から外側までを測り、左右をどこまで覆うか決めます。製品幅とスクリーン幅には差があるため、「製品幅が窓幅と同じなら完全に覆える」とは限りません。メーカーの寸法図で、操作部側と反対側の隙間を確認します。

高さの決め方

取付位置から、スクリーンを下ろしたい位置までを測ります。窓台より下へ伸ばす場合は、蛇口、手すり、収納棚などへウエイトバーが当たらないか確認してください。

ブラケット位置の下地確認

ネジ固定は、指定されたブラケット位置に十分な下地が必要です。タイルの裏側やユニットバス壁の構造は外観だけでは判断できません。住宅会社、施工店、管理会社へ確認し、防水保証への影響も確かめましょう。

つっぱり式・テンションバーの採寸方法

つっぱり式は、浴室対応ロールスクリーン本体とメーカー指定のテンションバーを組み合わせる方式が代表的です。市販の一般的なつっぱり棒へロールスクリーンを独自に固定する方法とは異なります。

  1. 左右の取付面が平らで、同じ高さにあるか確認する
  2. 上・中央・下の内幅を測り、最小値を記録する
  3. 取付予定位置の奥行きを測る
  4. 水平器で大きな傾きがないか確認する
  5. 製品の対応寸法と取付不可条件を照合する

トーソーは、テンションタイプについて、凹凸のある壁面やざらつきのある壁面を避け、木部やタイルなどしっかりした下地のある場所へ取り付けるよう案内しています。また、中空構造のユニットバスなどでは、強いテンションにより取付面を傷める可能性があるため注意が必要です。

タチカワブラインドも、浴室用の「ラルク 浴室」にテンションバーのオプションを用意しています。ただし、タイルなら必ず付くという意味ではありません。選んだ機種の施工条件を確認し、不明な場合は販売店へ設置面の写真と寸法を送って判断を依頼しましょう。

採寸結果の記録例

確認箇所記録例判断
内幅・上802mm最小の799mmを基準に製品説明と照合
内幅・中央800mm
内幅・下799mm
内高さ・左905mm高さのばらつきと窓台の傾きを確認
内高さ・中央904mm
内高さ・右903mm
取付奥行き85mm本体・ブラケットの必要寸法と照合
取付面平らなタイル目地を避け、下地と強度を確認

上の数字は説明用の例で、注文可能寸法を示すものではありません。写真にはコンベックスを当てた位置も写しておくと、販売店へ相談するときに伝わりやすくなります。

よくある採寸ミス7つ

  1. 幅を1か所しか測らない:窓枠のゆがみを見落とし、途中で生地が当たることがあります。
  2. センチ単位で丸める:オーダー製品はミリ単位の確認が必要です。
  3. 実測値をそのまま注文する:指定の差し引きが必要な製品では、入らない原因になります。
  4. 製品幅と生地幅を混同する:両者の差により、想定より隙間が大きくなる場合があります。
  5. 奥行きを測らない:本体が窓枠から出たり、ハンドルへ接触したりします。
  6. タイルならつっぱれると思う:目地、凹凸、下地、中空構造などにより設置できない場合があります。
  7. 窓を動かさずに決める:設置後に網戸や内倒し窓が使えなくなることがあります。

注文前チェックリスト

  • 本体が浴室用・耐水仕様である
  • 取付方法を天井付け・正面付け・つっぱり式から決めた
  • 幅と高さを各3か所測った
  • 取付奥行きを測った
  • 製品幅とスクリーン幅の差を確認した
  • 取付面の材質・強度・凹凸を確認した
  • 窓、網戸、ハンドル、換気口との干渉を確認した
  • 操作方法と操作位置を決めた
  • 掃除・乾燥・緩み点検ができる
  • メーカーの最新カタログで注文寸法を確認した

メーカー公式情報で最終確認する

採寸後は、購入予定の製品ページ、カタログ、取扱説明書の順で確認します。製作可能寸法、幅と高さの比率、対応生地、テンションバーの範囲、取付不可条件は、メーカー・機種・更新時期によって変わります。

確認日:2026年7月25日。仕様は更新される場合があります。注文時は販売店が提示する最新の採寸方法と発注条件を優先してください。

よくある質問

窓枠の幅はどこを測ればよいですか?

窓枠内へ取り付ける場合は、上・中央・下の3か所を内側から内側まで測ります。最も小さい実測値を確認し、購入する製品の採寸説明に従って注文寸法を決めます。

実測値から何mm小さく注文しますか?

一律ではありません。取付方法、機種、テンションバーの有無によって指定が異なるため、メーカーの最新カタログや販売店の採寸案内を確認してください。

タイルの浴室ならつっぱり式を使えますか?

タイルでも、凹凸、目地、下地の強度、窓枠の構造によっては取り付けられません。平らで強度のある面へ、メーカー指定のテンションバーを使えるか確認します。

自分で測るのが不安な場合はどうすればよいですか?

幅・高さ・奥行きの数値と、窓全体、左右の取付面、ハンドル周辺の写真を用意し、販売店や施工店へ相談してください。オーダー品は返品・交換できない場合があるため、発注前の確認が重要です。

まとめ|3か所採寸と取付面の確認が失敗を防ぐ

浴室用ロールスクリーンの採寸では、幅と高さを1か所だけ測らず、それぞれ3か所の寸法を記録します。窓枠内へ付ける場合は最小値を確認し、奥行き、窓ハンドル、網戸、換気設備との干渉も調べましょう。

つっぱり式は、穴を開けずに設置できる可能性がある一方、取付面へ強い力がかかります。材質や構造を確認し、メーカーが指定する浴室用本体とオプションを使用してください。採寸後は自己流で寸法を調整せず、最新の公式カタログまたは販売店の指示に沿って発注することが大切です。

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