防炎カーテンとは?義務となる建物・防炎ラベル・洗濯の注意点

防炎ラベル・対象施設・洗濯後の確認を解説する防炎カーテン

防炎カーテンは「燃えないカーテン」ではなく、小さな火源に接しても容易に着火せず、着火しても燃え広がりにくい性能を持つカーテンです。消防法により使用が必要な建物・施設があるため、購入時は商品名だけでなく防炎表示を確認してください。

目次
まず確認すること判断のポイント
建物・施設高さ31mを超える高層建築物、地下街、劇場・ホテル・病院など対象施設か
対象物品カーテン、布製ブラインド、暗幕、じゅうたん等に該当するか
表示完成品に適切な防炎ラベルが付いているか
洗濯洗濯表示と防炎ラベルの耐洗濯区分、再防炎処理の要否

制度の概要は総務省消防庁「防炎品」、個別の建物や設置方法の判断は所轄消防署・管理者へ確認してください。

通常カーテンと防炎カーテンで炎の燃え広がり方を比較した図解
防炎は燃えないという意味ではなく、燃え広がりを抑える性能です。

防炎カーテンとは

防炎性能は、初期の火災で炎が広がるのを抑えるための性能です。不燃材料を意味するものではなく、火源や使用条件によっては燃えたり損傷したりします。ストーブやコンロ、たばこ、ろうそくなどの火源から離し、住宅用火災警報器など他の防火対策と併用することが前提です。

防炎カーテンの表示を確認する例
高層住宅・店舗・宿泊施設・医療福祉施設を示した防炎カーテン対象建物の図解
防炎物品が求められる建物の代表例。対象条件は建物用途や階数などで確認します。

防炎カーテンが義務となる建物・施設

消防庁は、次のような施設で使うカーテンなどの防炎対象物品について、一定の防炎性能を持つ防炎物品の使用が義務付けられると案内しています。

  • 百貨店、飲食店、旅館、地下街など、不特定多数の人が出入りする施設
  • 病院、福祉施設、保育所など、避難に配慮が必要な人が利用する施設
  • 高さ31mを超える高層建築物

高層共同住宅では、居住階だけでなく建物が「高さ31mを超える高層建築物」に該当するかが判断軸になります。「11階以上」という階数だけで自己判断せず、管理規約や管理会社、所轄消防署へ確認してください。民泊、間仕切り布、のれんなど用途によって判断が必要なものも同様です。

カーテンの裾に付いた防炎ラベルを購入時と洗濯後に確認する図解
防炎カーテンはラベルの有無と表示内容を確認します。

防炎ラベルの見方

カーテンに付けられた防炎ラベルの確認例

完成したカーテンには「物品ラベル」、縫製前の生地には「材料ラベル」があります。カーテンの物品ラベルは耐洗濯性能によって表示方法が分かれるため、購入時は完成品に付いたラベルを確認し、切り取らず保管します。ラベルの様式は日本防炎協会「防炎ラベル」で確認できます。

表示確認から洗濯・乾燥後のラベル確認までを示した図解
洗濯前に取扱表示を確認し、乾燥後も防炎ラベルを確認します。

洗濯するときの確認事項

防炎カーテンでも、どの洗い方に耐えられるかは製品ごとに異なります。先にカーテン本体の洗濯表示と防炎ラベルを確認してください。

防炎ラベルの区分対応
水洗い・ドライクリーニングの両方に適合洗濯表示で許可された方法を守る
水洗いのみ適合ドライクリーニング後は再防炎処理の要否を確認
ドライクリーニングのみ適合水洗い後は再防炎処理の要否を確認
洗濯後に再防炎処理が必要登録業者など適切な窓口へ相談する

一般的な洗濯手順は「カーテンの洗い方」で確認できますが、防炎ラベルと商品の取扱表示を優先してください。

用途・防炎ラベル・手入れ表示を価格以外にも確認する購入チェック図解
価格だけで決めず、用途と表示、手入れ方法を確認します。

価格だけで選ばないための購入チェック

価格はサイズ、生地、縫製仕様、遮光・遮熱などの付加機能、オーダーか既製品かで変わります。安さだけで比較せず、次を確認してください。

  • 必要な場所に使える防炎物品で、防炎ラベルが付くか
  • 「カーテンサイズの測り方」で窓に合う幅・丈と必要な枚数を確認
  • 洗濯方法と再防炎処理の要否
  • 遮光・遮熱など他の機能を示す試験や表示
  • 施設の場合、管理者や消防計画上の指定を満たすか

低価格品を比較する際は「安いカーテンを選ぶ注意点」も参考にしてください。

よくある質問

防炎カーテンは燃えませんか?

燃えないことを保証するものではありません。小さな火源に対して容易に着火・延焼しにくい性能であり、火源から離すなど通常の火災予防が必要です。

高層マンションは自宅の階数だけ見ればよいですか?

いいえ。建物全体が高さ31mを超える高層建築物に該当するかを確認します。管理会社や所轄消防署へ確認してください。

洗濯後も防炎性能は保たれますか?

製品の耐洗濯区分と洗い方によります。防炎ラベルと洗濯表示を確認し、再防炎処理が必要な区分では専門の窓口へ相談してください。

目次