カーテンに黒い点や茶色いシミを見つけたら、カビの可能性があります。特に窓に近い裾や裏側は、結露による水分とホコリがたまりやすく、気づかないうちにカビが広がりやすい場所です。
ただし、カビを見つけてすぐに漂白剤をかけたり、強くこすったりするのはおすすめできません。生地の色落ち、縮み、コーティングの劣化につながるため、最初に洗濯表示とカビの広がり方を確認することが大切です。
- 点状の軽い汚れは、中性洗剤による部分洗いから試す
- 漂白剤は洗濯表示で使用可能な場合だけ検討する
- 広範囲の黒カビや水洗い不可の生地は、クリーニング店へ相談する
- カビを落とした後は、結露と湿気への対策を続ける
カーテンにカビが生える原因
カーテンのカビは、空気中に存在するカビの胞子が、水分と汚れのある生地に付着して増えることで発生します。窓まわりでは、次の条件が重なりやすくなります。
- 冬や梅雨時に窓ガラスへ結露が発生する
- カーテンの裾や裏側が濡れた窓に触れている
- 窓とカーテンの間に湿気がこもる
- ホコリ、皮脂、たばこのヤニなどの汚れが付着している
- 洗濯後に生地が十分乾いていない
とくにレースカーテンは窓ガラスに近く、結露の影響を受けやすい傾向があります。日常的な掃除や洗濯については、カーテンの掃除とお手入れ方法もあわせて確認してください。
カビを落とす前に確認する3つのこと
1.家庭で洗濯できるか
まずカーテンに縫い付けられた洗濯表示を確認します。洗濯おけの記号にバツが付いている場合は、家庭で水洗いできません。綿や麻、レーヨンを含む生地、裏地付きや特殊加工のカーテンは、洗濯によって縮みや風合いの変化が起こることがあります。
2.漂白剤を使用できるか
漂白処理は三角形の記号で確認します。三角形だけなら塩素系・酸素系漂白剤を使用でき、三角形に斜線が2本ある場合は酸素系漂白剤のみ、三角形にバツがある場合は漂白できません。表示は製品全体に適用されるため、自己判断で強い漂白剤を使わないようにしましょう。
製品ラベルに記載された用途・分量・使用方法を守り、換気と手袋の着用を行ってください。塩素系漂白剤は酸性タイプの洗浄剤などと絶対に混ぜないでください。色柄物や特殊加工品は、使用可能な表示でも目立たない場所で色落ちを確認すると安心です。
3.カビと生地の状態
数個の薄い点状汚れであれば、家庭で対処できる可能性があります。一方、黒カビが広範囲に広がっている、生地が薄くなっている、触ると破れそう、何度洗っても再発するといった状態なら、無理に洗わずクリーニング店への相談や買い替えを検討します。

軽いカビを部分洗いする方法
点状の軽いカビや薄い汚れは、いきなり洗濯機へ入れず、汚れた部分を先に処理します。
- 窓を開けて換気し、手袋を着用する
- カーテンのフックを外し、屋外または換気のよい場所で表面のホコリを払う
- 目立たない部分に中性洗剤を少量つけ、色落ちしないか確認する
- 洗剤を薄めた液を清潔な布に含ませ、汚れの外側から内側へやさしく押さえる
- 別の濡れた布で洗剤分を取り除く
- 洗濯表示に従い、洗濯機の弱いコースまたは手洗いで全体を洗う
強くこすると、カビ汚れが周囲へ広がったり、繊維が毛羽立ったりすることがあります。部分処理は「こする」のではなく、布で押さえて汚れを移すイメージで行いましょう。
黒カビには酸素系漂白剤を使える?
黒カビは色素が繊維の奥に残りやすく、通常の洗剤だけでは目立たなくならない場合があります。洗濯表示で酸素系漂白剤が使用できる場合は、製品の説明に従ってつけ置き洗いを検討できます。
- 必ず衣料用として使える漂白剤を選ぶ
- パッケージ記載の濃度、温度、時間を守る
- 最初に目立たない部分で色落ちを確認する
- つけ置き後は、洗濯表示に従って十分にすすぐ
- カーテンレールまたは風通しのよい場所で完全に乾かす
塩素系漂白剤は漂白力が強い一方で、色落ちや繊維の傷みを招きやすいため、使用可能な表示がある白いカーテンに限って慎重に扱います。遮光コーティング、プリント、刺しゅう、形状記憶加工などがある場合は、メーカーやクリーニング店へ確認するほうが安全です。
洗濯機で洗うときの手順
- フックをすべて外す
- カビ部分を外側にして、ヒダに沿って屏風たたみにする
- 大きさの合う洗濯ネットに入れる
- 洗濯表示に従い、弱水流やおしゃれ着コースを選ぶ
- 短時間だけ脱水する
- 形を整え、カーテンレールなどで自然乾燥させる
高温のお湯、長時間の脱水、乾燥機は、縮みやシワ、加工の劣化につながります。レースカーテンの詳しい洗い方は、レースカーテンの洗濯方法で解説しています。
家庭で洗えないカーテンの対処法
家庭洗濯不可の表示があるカーテンは、部分的であっても水や洗剤を使うと、輪ジミ、縮み、色落ちが起こる可能性があります。次のようなカーテンは、購入店またはカーテンを扱うクリーニング店へ相談しましょう。
- 綿、麻、レーヨンなど縮みやすい素材
- 遮光コーティングや特殊な機能加工がある
- 裏地、トリム、フリンジなどが付いている
- オーダーカーテンや高価な輸入生地
- 広範囲に黒カビが発生している
カビが落ちない場合の買い替え判断
洗濯後に薄い色素だけが残っていて、生地に臭いや劣化がなければ、必ずしもすぐ交換する必要はありません。ただし、次の状態では買い替えを検討する時期です。
- 洗濯やクリーニング後もカビ臭が取れない
- 広い範囲へ繰り返しカビが発生する
- 生地が薄くなり、破れやほつれがある
- 遮光コーティングが剥がれている
- 漂白による色むらが目立つ
古いレースカーテンは紫外線や洗濯によって繊維が弱くなっていることがあります。使用年数も含めた判断は、レースカーテンの寿命と交換時期も参考にしてください。
カーテンのカビを予防する方法
カーテンだけをきれいにしても、窓の結露や湿気が残っているとカビは再発します。洗濯後は、窓まわりの環境を一緒に改善することが重要です。

結露を放置しない
朝に結露を見つけたら、吸水クロスなどで窓ガラスとサッシの水分を拭き取ります。カーテンの裾が濡れないよう、窓から少し離すことも効果的です。
朝はカーテンを開けて風を通す
カーテンを閉めたままにすると、窓と生地の間に湿気がこもります。朝は厚地カーテンを開け、レースカーテンも必要に応じてまとめて、窓まわりを乾燥させます。
ホコリをためず定期的に洗う
ヒダの上部、裾、タッセルで束ねる部分はホコリがたまりやすい場所です。掃除機の弱い吸引やブラシで日常的に取り除き、洗濯可能なカーテンは汚れが固着する前に洗いましょう。
カーテンのカビに関するよくある質問
- カーテンのカビは洗濯機だけで落ちますか?
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軽い表面汚れなら薄くなることがありますが、黒カビの色素は残る場合があります。洗濯前に部分処理を行い、漂白剤を使う場合は必ず洗濯表示と製品の使用方法を確認してください。
- カビ取り用の塩素系スプレーをカーテンに使えますか?
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住宅用のカビ取り剤は、衣料用として使用できない製品があります。用途外使用は避け、カーテンの洗濯表示と漂白剤の製品表示の両方に従ってください。
- カビの付いたカーテンを触っても大丈夫ですか?
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カビやホコリを舞い上げないよう、強くはたいたりこすったりせず、換気しながら手袋を着用して扱いましょう。体調に不安がある場合やカビが広範囲の場合は、無理に作業せず専門業者へ相談してください。
- 洗濯後はカーテンレールに干してもよいですか?
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洗濯表示で自然乾燥が可能なら、短時間の脱水後に形を整えてレールへ戻す方法があります。濡れたカーテンは重いため、レールの強度を確認し、窓を開けるなどして完全に乾かしてください。
まとめ
カーテンのカビは、洗濯表示を確認したうえで、軽い汚れから段階的に対処することが大切です。強い洗剤や漂白剤を自己判断で使うと、生地や機能加工を傷める可能性があります。
カビを落とした後は、結露の拭き取り、換気、ホコリ除去を続けましょう。洗っても臭いや黒ずみが取れない場合や生地が劣化している場合は、クリーニングまたは買い替えを検討してください。

